熊野あれこれ
8月4日。飛雪滝のある浅里地区から下和気地区までの740号線、和歌山県側の国道168号線とは違ってしばらく危険な崖沿いの細い道が続きます。この先、どうしようかと思い悩んだのですが、引き返さず思い切って軽自動車を走らせることにしました。でも…
故郷・現白浜町出身の医師・小山肆成(こやましせい、1807~1862)の生家跡を通りかかりました。今そこには、こんな顕彰碑が建てられています。 大正時代、ここにはこんな建物があったそうです。 これから江戸時代末期の医師・小山肆成について紹介します。 …
5月19日、和歌山城郭調査研究会から町民への地域史(郷土史)に関わる講演を頼まれ、和歌山県すさみ町へ行って来ました。 周参見港湾から見た、周参見氏の中世城郭などが散らばる山々(↓) 周参見湾頭にある周参見のシンボル・稲積島(↓) 場所は鎌倉時代の…
1910(明治43)年、時の天皇の暗殺を企てたとして、たくさんの人達が検挙され、翌年1月、幸徳秋水・菅野スガ以下12人が死刑になりました。これが大逆事件です。 そして、その中に和歌山県新宮市の大石誠之助が含まれていました。 2001年、新宮市議会が新宮…
この手前の標高約70mの山の上に新発見の出城跡がありました。(↑) その向こうに見えている山は標高136mの山です。赤っぽい崖が少し気になります。 これらの山からは天満の産業(酒、酢、紙漉き)を支える豊かな水が常に供給されているとのこと。小さな滝…
去年の12月28日、和歌山県那智勝浦町の天満にある、藤倉城(ふじくらじょう、川関中村に所在)近くの新発見の出城跡(でじろあと)に和歌山城郭調査研究会代表の白石さん(発見者)と一緒に行ってきました。 残念ながら、かつて熊野那智の社僧(しゃそう)…
1月7日、新宮で開かれた公開シンポジウム「中世熊野の港湾遺跡 新宮津を考える」へ、海を見続けていたくってより時間がかかる串本回りで行ってきました。 会場で和歌山県文化財センター発行のこのような発表資料集をいただきました。 3人の方の基調報告を…
去年の12月28日、熊野那智の天満にある、藤倉城近くの新発見の出城跡に和歌山城郭調査研究会代表の白石さんに連れられて行ってきました。 高速道路建設のためこの世から消されてしまった藤倉城の、新発見の出城跡については後に説明するとして、今回はそこで…
田辺の歩こう会のメンバー(男女あわせて14名)とともに12月9日から10日にかけ、忘年会を兼ねて熊野古道伊勢路を歩いてきました。 1日目が尾鷲市(おわせし)の八鬼山(やきやま)登山口から九木峠(くきとうげ)・三木峠、八鬼山(やきやま、標高628m)…
暑いお盆の最中、田辺市のショッピングセンターに展示されている田辺ジオパーク研究会の展示写真を見に行ってきました。 そこで見かけた、田辺市本宮町の「ちご谷」にある「ちちさま」(「おっぱいの神様」)を紹介します。 ご覧のように、豊かな乳房を思わ…
昨年の2016年11月05日に田辺ジオパーク研究会主催でおこなわれた 「田辺市本宮町備崎・黒尊仏・(新宮市熊野川町東西)敷屋・篠尾川周辺巡検」に関連して、同年11月06日と11月12日にマイブログで私見を報告しました。 【参考】https://blogs.yahoo.co.jp/sh…
本日、大相撲春場所で前々日大怪我をした横綱・稀勢の里関が見事、大逆転優勝しました。ハラハラドキドキの1日でしたが、大変嬉しかったです。 ところで、3月20日、熊野古道案内研修のため、紀州語り部の小松氏の助手(⁇)となり滝尻、近露の案内に同行…
12月16日、いよいよ最後の見学地は三重県です。 新宮大橋を渡り、左折して相野川に沿って北上・・・・県道35号線・国道311号線・県道40号線をへて熊野市丸山に向かいました。 有名な丸山千枚田を見るためです。 そして、ようやく全景を展望できる所に着きま…
12月16日、昼時。T氏が昼食を予約してくれた有名な鰻屋「鹿六」へ・・・・。(↓) 2階の和室で鰻丼・吸い物・漬物のセット(特上鰻丼)をいただきました。 上の鰻飯の下にも鰻が・・・・。確かに旨かったが、すべて国産なので値段は高かった・・・・。(↓…
楽しく今年末最初の忘年会を過ごした翌日の12月16日、新宮名所を車で回りました。 和歌山県高等学校社会科研究協会編『和歌山県の歴史散歩』(山川出版社、2009年)の「熊野観光の中心・新宮」を参照。実はこの部分は私が書きました。多くの方に読んでいただ…
12月15日、海金剛見学後、樫野崎駐車場で車から降り、その先端に向かう。私はわざと先頭から遅れ、ゆっくりと歩む。 これは明治23(1890)年に樫野崎で座礁し遭難・・・・586人の死者を出したが、69名が紀伊大島の島民によって救われたトルコ軍艦(エリトゥ…
12月15日、元高校教員達との忘年会(高退協第4支部忘年会)を和歌山県那智勝浦町のサンかつうら(残念ながら建物の耐震処理断念のため、オープン39周年の今年いっぱいで休業予定)でおこなうため、12時30分に上富田町役場前の駐車場で落ち合い、高速道路紀…
昨日(11月13日)、和歌山城郭調査研究会の白石博則氏・水島大二氏らによる、和歌山県西牟婁郡上富田町所在の龍松山城跡(りゅうしょうざんじょうせき)と国陣山城跡(こくじんさんじょうせき)調査に同行しました。 以下にあげる地図の3つの○の中、右上に○…
11月5日、田辺ジオパーク研究会の皆様方18名と、急ぎ足で田辺市備崎から大津荷、そして新宮市敷屋、篠尾へと行って来ました。 まず、午前中、大峰奥駆道の入口、熊野本宮大社旧社地から熊野川を渡った対岸にある備崎遺跡へ・・・・。 修験道考古学の研究者…
昨日(11月5日)午後3時すぎ、田辺ジオパーク研究会の面々と、地元の中村さんらに案内されて新宮市篠尾奥にある夫婦滝を見に行ってきました。夫婦滝は、和歌山県と奈良県の県境・甲森山(987m)の山麓、崖崩れのため、1人ではかなり勇気を持っていかなけ…
10月です。久し振りに投稿します。 江戸時代の終わり頃、江戸・護持院ケ原でおこなわれた敵討ちをご存知ですか。 逆恨みにより、伯父の井上伝兵衛(御徒士組)と父の熊倉伝之丞(伊予松山藩士)を闇討ちされた討手・熊倉伝十郎(伊予松山藩士)の助太刀をし…
カヌーツアーに出発する直前、水に手を浸して遊んでいた女の子が素手でアユを捕まえました。ラッキー。まるで奇跡が起こったようでした。 カヌーツアーでいただいた昼食です。色々なものが入っていましたが、川ガニは珍味でした。 このカヌーツアー・・・・…
今回は、まず2013年7月発行の『国指定重要無形民俗文化財 河内祭ガイドブック』を紹介します。このリフレットは串本町文化財保護委員の神保圭志氏が編集されたもので、神保氏から直接いただきました。 次に河内祭の櫂伝馬競争(赤組の下之町と黄組の上之町…
古座川の中にあるこの河内島(道路が見える小山の前の小島)が、鳥居も社殿も持たない河内神社のご神体で、「河内様(コオッタマ)」あるいは「河内大明神」とよばれています。元来、祭神の名は明らかでなかったようです。 しかし、平安時代以降、祇園信仰…
過ぐる7月25日、串本町内でおこなわれた古座の河内祭を見学するため、このために急遽結成されたカヌーツアーで、家人以外、全く見知らぬ人達と共に古座川を下りました。 ここを河口に向かって下ります。 急流もいくつかありました。しかし、その時は必死に…
東紀州の最北端に位置する三重県紀北町にはいくつかの温泉がありますが、2013年度国際熊野学会大会の際に私達が宿泊した民宿の近くにも温泉がありました。 「きいながしま古里温泉」といいます。ナトリウム・炭酸水素塩温泉だそうで、神経痛、筋肉痛、関節…
2月28日、某氏宅訪問のために新宮へ行った序でに、文化財調査・地名調査をかねて和歌山県那智勝浦町宇久井(うくい)へ行って来ました。 宇久井半島は、地理学用語でいうところの「陸繋島(りくけいとう)・砂洲(さす)」の典型例です。背景に1000m台の…
熊野市和気の本龍寺本堂の鬼瓦です。いいでしょう。 本堂の片隅に植えられていた奇妙な形をした紅い花の咲いた木です。どなたかこの花木の名を知りませんか。 【追記】千の風さんやくまおさんたちのご教示でこの花はアメリカデイゴであることがわかりました…
去年の今頃、田辺市旧中辺路町大川付近を通りかかった時、川の向こうに「ハクモクレン」の林を見つけました。今年もまた、一面に好い香りを漂わせた「ハクモクレン」の林の中を気分よく散策して来ました。 やはりここは良いですね・・・・。心までが真っ白…
二木島湾の景観、そのすべてが太陽の下で輝いていました。 色々な角度からこの湾の魅力を味わいたいですね。