2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

和歌山県の名杭十一面観音像

これは,和歌山県日高郡印南町名杭の観音堂に安置されている十一面観音立像(平安時代前期制作,1枚目,2枚目,3枚目の写真)です。 県文化財に指定されています。 現在,名杭集落の入口の小高い丘の上に安置されていますが,元来,熊野五体王子の1つとし…

韓国・固城の松鶴洞1号墳

今を去ること23年前の1984年,日本にしかないといわれた「前方後円墳」が韓国内にもあるという主張が流布されたため,K大の教授や学生を中心とした一行が,韓国・固城邑の松鶴洞1号墳を見学に出掛けたことがありました。 松鶴洞1号墳は,固城の町の北にあ…

新視点からの熊野古道散歩-和高社研第4ブロック現地研修会報告-№4

新視点からの熊野古道散歩 -和高社研第4ブロック現地研修会報告-№4 4,「滝尻王子社」と熊野古道館 「滝尻王子社」は,現在の田辺市中辺路町栗栖川の南西端,支流の石船川が本流の富田川に合流する渓谷にあります。現在は「滝尻王子宮十郷神社」と呼ば…

うぅーん,これは,これは・・・・。

水彩画のように見えますが,写真です。 では,ここに写っているものは何だと思いますか?? そう,葉っぱです。一見何の変哲もないただの葉っぱです・・・・いや,ただの葉っぱのように見えます。 でも,よく見てください。葉っぱから芽が出ています。 そうで…

新視点からの熊野古道散歩-和高社研第4ブロック現地研修会報告-№3

新視点からの熊野古道散歩 -和高社研第4ブロック現地研修会報告-№3 3,高原から滝尻に向かって下り,滝尻山中の行場を見学 ワンポイント・アドバイザーのK氏にお礼をいって別れた後,滝尻方面に向かいました。途中,高原集落の中にある「高原熊野神社…

闘雞神社の例大祭「田辺祭」

和歌山県田辺市湊の「闘雞」神社(「闘鶏」神社と書くのは実は間違い)の例大祭である「田辺祭」が7月24日・25日にひらかれました。24日は宵宮で,25日が本宮です。 1枚目の写真は,闘雞神社の拝殿を撮った写真ですが,25日の早暁から祭の主立った人々がここ…

南高梅の天日干し

いよいよ義母(年齢は80+歳)の毎年恒例の梅干の天日干しが始まりました。 家族と彼女の周辺の人々のためだけの梅干作りなので,これくらいのペースで良いそうです。 大きさはバラバラです。これらの梅は買ったものではありません。すべて管理をまかされて…

新視点からの熊野古道散歩-和高社研第4ブロック現地研修会報告-№2

新視点からの熊野古道散歩 -和高社研第4ブロック現地研修会報告-№2 2,高原から近世の道を上り,中世の道を通って高原に引き返す このあと,高原で茶房を経営しているK氏の案内で,旧旅館通りから大門王子方面に向かって滑り易い石畳の坂道を上りまし…

うぅーむ,なんだあ??

もう1つ,息子の土産写真を。 うぅーむ,なんだあ。 この鋭い目つきと,中指を立てたなまいきそうなしぐさ。 こんな猫,たとえアメリカン・ショート・ヘアーだとしても,飼いたくないなあ。

新視点からの熊野古道散歩-和高社研第4ブロック現地研修会報告-№1

新視点からの熊野古道散歩 -和高社研第4ブロック現地研修会報告-№1 はじめに 昨年12月,和高社研第4ブロック現地研修会に講師として招かれ,話をさせていただきました。 今回,世界遺産に指定された高原~滝尻間の熊野古道を歩き,静岡県袋井市教育委…

あらあら,これなあにー。

ちょっと休憩。 あらあら,これなあにー。 息子のオーストラリア土産です。 著作権は問題視されていないのかな??

山田雄司氏著『跋扈する怨霊』を読んで見ませんか

三重大学准教授の山田雄司氏から,「歴史文化ライブラリー」の一冊として発刊された『跋扈する怨霊-祟りと怨霊の日本史-』(吉川弘文館,2007年)をご恵贈いただきました。 山田雄司氏は『崇徳院怨霊の研究』ですでに世に知られた日本史研究者ですが,この『…

トルコ・ゴルディオンの墳墓

ゴルディオンは,アナトリア半島(現在のトルコ)に繁栄していたヒッタイト帝国を滅亡させた「海の民」の一派とされるフリュギア民族がたてたフりュギア王国(紀元前1200~紀元前700)の首都でした。 周辺には,城壁で囲まれた都市遺構が数多く残されています。 …

トルコ・イスタンブール地下宮殿の神像

以前,トルコを旅した際,イスタンブールの地下宮殿(イエレバタン・サルヌジュ)を見学してきました。 この地下宮殿は,4世紀のローマ帝国皇帝コンスタンティヌスから6世紀のビザンツ帝国皇帝ユスティニアヌスの時代にかけて,建設されたといわれています。…

我が家の「むくげ」

強い雨をともなった台風もやっと通り過ぎ,夏らしい夏がやってきました。 そして,それを告げるかのように我が家の「むくげ」の花も白色,桃色ともに咲き誇っています。 ご承知のように,「むくげ」は「あおい」科「ふよう」(ハイビスカス)属の美しくも清楚…

小川智恵子・鈴木美代子共著『おてんばば女将の祇園昔ばなし』(草思社)

今日あたり,祇園祭が京都市で華やかに行われていることでしょう。 なぜか,未だこの祇園祭りを見たことのない私ですが,京都にたまに行った時に祇園界隈を何度かうろついたことがあります。 でも,祇園の歴史については表面的な歴史を除き,あまり詳しくは…

御影史学研究会7月例会の御案内

御影史学研究会7月例会の御案内 日時 2007年7月22日(日) 13:00~17:00 会場 神戸市東灘区民センター 会議室Ⅰ (JR住吉駅東南側駅前ビル内,東灘区住吉東町5-1-16,電話0798-822-8333) 発表 早栗佐知子氏「多聞寺お塔祭りと旧唐櫃村」 酒向伸行氏「鬼と呪…

これは何でしょう??

これは何でしょう?? 「地面に穿たれた穴・・・・」。 そうです。 では,何の穴でしょうか?? 「・・・・人間の足跡・・・・」。 そうです・・・・。人間の足跡です。 では,いつの頃の誰の足跡でしょうか?? 「江戸時代・・安土桃山時代・・?? 違うの??・・」 …

衝撃の事実が語られた『キリストの棺』

27年前の1980年に発見されたエルサレムのタルビオットの墓地。 ここから,「マリア」,「ヨセフの息子イエス」,「ヨセフの息子ヤコブ」,「マリアムネ」(イエスの妻女マグダラのマリア)や「イエスの息子ユダ」などの名前を記した骨棺が発見された。 タルビ…

熊野山中,雲取温泉にて

熊野山中,雲取温泉の近くで天然のアユを食べました。新鮮なアユで大変美味しかったです。ついでに,鰻も焼いてもらいましたが,これまた美味しかったです。 お酒は呑めませんでしたが,満足,満足!! 遠くに,那智の山々が見えています。今回は,自家用車で…

大分県の菅生石仏(国史跡)

大分県大野郡三重町に菅生石仏(国史跡)があります。ちょっと寄り道でしたが,ここは避けることのできない所でした。 全部で5体あります。右端から左端まで,千手観音像,薬師如来像,阿弥陀如来像,十一面観音像,多聞天像と並んで居ます。熊野信仰の影響を…

修復前の地蔵菩薩像(新宮市少林寺所蔵)

修復前に写真撮影していた新宮市(旧熊野川町)日足の少林寺所蔵の地蔵菩薩像(平安時代末期)の写真を再発見しましたので,紹介します。 前にも述べたように,この地蔵菩薩像は,元来,熊野古道沿いの廃寺(志古奥の万歳峠付近に所在。寺名は不明)にありました。…

大分県の臼杵石仏群

大分県臼杵市の丘陵地に,日本の代表的な石仏群である臼杵石仏群(国特別史跡・国重文)があります。石仏群は地名によって,ホキ,堂ケ迫,山王山,古園の4石仏群に大別されます。 これからお見せする写真は,何れも1977年に大分県~宮崎県を旅行した時に撮っ…

世紀の大発見!!

とうとう,空を渡る龍の姿をとらえました。龍は,夕陽の中を那智滝方面から太平洋方面に向かって悠々と渡って行っているようです。 1枚目の写真は,雲の上で長い首を少しもたげた龍の勇姿,そして2枚目の写真は雲の間を見え隠れするように渡って行く龍の姿…

長隆寺の木造阿弥陀如来坐像と木造観音菩薩立像・木造勢至菩薩立像

1枚目の写真の三尊像は,愛知県一宮市の長隆寺に安置されていた木造阿弥陀如来坐像と木造観音菩薩立像・木造勢至菩薩立像です。 両脇侍を左右にしたがえた木造阿弥陀如来坐像は,鎌倉時代前期に制作されたもので,魅力的な仏像です。この木造阿弥陀如来坐像…

遍照寺(和歌山県岩出市)の「弘法大師坐像」

京都で活躍した鎌倉時代末期(14世紀初期)の円派の仏師として三条法印朝円が有名です。 しかし,彼等とは別に,この時期に京都を離れた地域で円派仏師の活躍が少なからず知られています。 1人は鎌倉時代末期(14世紀初期)に,紀州の根来寺で尊勝像などを造立…

道林寺の木造毘沙門天像

これまた,町史編纂のために集めた写真です。 和歌山県日高郡旧南部川村の道林寺に安置されている木造毘沙門天像は,旧南部町との合併前,旧南部川村文化財に指定されていましたが,踏み付けている邪鬼を含めて像高100cmの神将形像です。 お顔がはっきり写っ…