2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

9月8日まで休載します。

今日(8月31日)から9月8日までラオスへ民俗学・歴史学調査旅行に出かけて来ます。 主に北ラオス(ビエンチャン,ルアンパバーン,ルアンナムタ,ファイサーイ,パークベン)を調査して来ますが,私はやや遊びモードで行ってきます。 したがって,ブログはし…

戦前の「那智ノ瀧」と「崎の湯」

もう少し叔母のアルバムの写真紹介を続けます。 1枚目の写真は,昭和15年(1940)頃の「那智ノ瀧」の写真です。遥拝所付近から写したものです。 左側の大杉は,たぶんかつて拝殿の屋根を貫いていた「生貫杉」とよばれた何代目かの霊木だと思います。しかし,…

「富士山と二翼機」の写真の背景と傷痍軍人さんたちの集合写真

この8月31日から民俗調査のためK大名誉教授のT氏らとともにラオスに出掛けることになりました。そのため,昨日・今日と,白浜と自宅との間を忙しく飛び回っていました。 今日の昼頃,やっと暇ができたので叔母が送ってくれた古いアルバムを開きましたとこ…

(「富士山と機種不明の2機の双翼機」

今日,従弟のR君と話をしていた時,珍しい写真があるといってこの写真(「富士山と機種不明の2機の双翼機」)を見せてもらいました。 驚きました。本当に珍しい写真です。 そこで,本来の持ち主であるR君の母親(私の叔母)に電話で尋ねたところ,この写真は…

田辺市海蔵寺の菩薩形坐像(「伝弁慶観音」)

田辺市の海蔵寺(臨済宗妙心寺派)の観音堂(江戸時代初期創建)に,「伝弁慶観音」として有名になった菩薩形坐像が安置されています。 この菩薩形坐像については,これを聖観音菩薩坐像と主張する見解もあります。私もそう考えています。 楠材を一木割矧ぎによ…

美味しいお菓子で抹茶をいただく

先日,美味しそうなお菓子が手に入ったので,今日の昼食後,抹茶をいただきたくなって自己流で抹茶をたてました。お茶碗は,小振りの磁州窯(金代,12世紀)の黒磁碗(通称「河南禾目天目」)を使用しました。 抹茶は宇治市の丸久小山園の「ゆうげん」です。 お…

海南市の藤白神社所蔵の三尊仏

和歌山県海南市の藤白神社は,熊野街道沿いにあります。藤白神社は,熊野五体王子神社の1つに数えられた藤代王子神社の地に建てられています。そのため,古くから「熊野一の鳥居」と呼ばれ,熊野三山の遥拝所とされていました。 その藤白王子権現本堂には,…

昨日の夕食は,和歌山名物・小鯛雀寿司

昨日,地消・地産のスーパーで新鮮な小鯛の切り身を見つけました。これで大好きな和歌山名物・小鯛雀寿司を握ってもらいました。 まず小鯛に軽く塩をふって,鮨酢と米酢を混合した液体につけ少し寝かせます。さらに,鮨酢とシソの酢を混ぜた液体と温かい米を…

有名な国宝「那智瀧図」

有名な,東京の根津美術館蔵の国宝「那智瀧図」(1枚目の写真)を紹介します。 海上からもその勇姿がおがめる那智の瀧は,飛瀧権現として神聖視された千手観音菩薩を本地仏とする国内最高の瀧です。 この「那智瀧図」は,鎌倉時代後期(13世紀末期頃)にその情…

『和歌山地方史研究』55号(2008年7月)が発行されました

和歌山地方史研究会は,『和歌山地方史研究』55号(2008年7月)を発行しました。その主な内容は以下の通りです。 本文の中で寺西貞弘氏が粉河寺の創建について論じていますので,最初の写真に国宝の『粉河寺縁起絵巻』の一部を取り上げてみました(絵巻の写真…

熊野新宮旧蔵とされる獅子・狛犬

熊野速玉大社(熊野新宮)に伝来したとされる獅子・狛犬を紹介します。 むかって右側の阿形の獅子(像高59㎝)は両耳をねかせ,左側の吽形の狛犬(像高60㎝)は耳を立てています。 獅子・狛犬2体ともに檜材を寄木して細身につくられ,彩色で仕上げられています。…

三重県四日市市善教寺の阿弥陀如来像

この阿弥陀如来立像(1枚目の写真)は,三重県四日市市の善教寺に安置されている阿弥陀如来立像です。 この仏像は,像内から納入品が発見されたことと,これらの納入品から,この仏像が願主である北伊勢地方の武士(従4位下,筑後守)であった藤原実重の熊野信…

田辺市千福寺の十一面観音菩薩像

芳養川流域は,平安時代後期以降,石清水八幡神宮領芳養庄に所属していました。 田辺市上芳養日向(ひなた)の千福寺は,中芳養の芳養八幡神社の別当寺・鷲峯寺(古義真言宗)5院の1つであったと云われていますが,元々日向明神社の別当寺であったようです。 …

ケイトウの花咲く

我が家の庭にも,いよいよケイトウの花が咲き始めました。 ケイトウは寒さに弱い熱帯原産の不耐寒1年草です。しかし、高温に強く夏から秋にかけて花々を咲かせます。ケイトウには色々な種類があります。 庭には緋紅と黄のケイトウが花を咲かせています。 季…

「送り火」と夕陽

いよいよお盆も終ろうとしています。 庭の端で先祖を送る「送り火」を焚きました。乾燥しているため火は勢い良く燃え上がりました。 空を見ると空が夕陽に染まろうとしていました。雲がまるで火の煙のように空にひろがり,御先祖様が夕陽の中をその雲に乗っ…

先祖供養のための我が家のささやかな花火小会

毎年,我が家ではこのお盆の時期に,先祖供養のためのささやかな花火小会を行います。 息子がおれば,打ち上げ花火もあげるのですが,息子は近いうちに新しい資格取得のための試験があるため,東京から帰郷していません。 やや寂しいですが,孫達とともに恒…

「南紀男山」焼銘の染付花生

田辺市大塔村の村史編纂のため大塔村内を調査していたところ,ある旧家で「南紀男山」焼銘の染付花生を見出すことができました。 そこには,写真にあるように「染付」の技法を用いて,下部に生々とした獅子の文様が描かれていました。まず,その表現の素晴ら…

田辺市中芳養の泉養寺所蔵阿弥陀三尊坐像について

写真の阿弥陀三尊像は,和歌山県田辺市中芳養にあります泉養寺(西山浄土宗)の本堂に客仏として安置されている3体の仏像です。一括して県文化財に指定されています。 なお,これらの仏像は,明治の神仏分離政策により,芳養八幡神社の別当寺であった鷲峯寺か…

この山並み,何に見える??

今日,和歌山県田辺市大塔村の歴史調査に行って来ました。色々と成果がありました。 ところで,調査とは直接関係ないのですが,途中,日置川の中流域・平瀬の歴史民俗資料館から素晴らしい半作嶺の山並みを目撃しました。 この写真に写っている山並み,何に…

横浜からやってきた鈴虫

先日,実家の側溝掃除をしていた時,落ち葉のかげから虫が飛び出しました。 またいつものアメリカ油虫だろうと思ってよく見たところ,それは「コウロギ」でした。10匹ほどいたでしょうか。 そして,何の脈絡もありませんが,「鈴虫」2匹が孫達とともに横浜…

久保昌雄氏『熊野百景写真帖』所収の3枚の写真

明治33年5月に和歌山県新宮町(現新宮市)の写真家・久保昌雄氏が発刊した『熊野百景写真帖』(和歌山県立博物館所蔵)から現新宮市に関する3枚のモノクロ写真を選んで紹介します。 1枚目の写真は,当時の新宮町の熊野川南岸の町並みの写真です。川船や筏が見…

ヒョウタンの花とヘチマの花

昨日,娘と孫が帰って来ました。夜は涼しい部屋で一緒に寝ました。幸せ。 今朝,白浜でゴミ出しをし,庭の清掃をするため,早く起きました。外で家人が呼んでいるので出ていったところ,日除けのためのよしずに蔓を撒きつけた白いヒョウタンの花と黄色いヘチ…

グレート=オーシャン=ロードの冬季(日本では夏季)の写真

外は曇っています。しかし,雨が降ったためか,心持ち涼しくなった気がします。 今日は家でのんびりしています。でも,ラオス調査旅行のための書類を出さなければならないので,あんまりのんびりしてもおられそうもありません。 リタイアして,現在,過去の…

ボウズハゼの滝登り,ピークをむかえる

2008年8月6日付けの『紀伊民報』の記事「ボウズハゼの滝登り」によりますと,先日モノクロ写真で紹介しました古座川町小川の名所・滝の拝で「ボウズハゼの滝登り」がピークをむかえているそうです。 「ボウズハゼ」という名前は,頭が丸くなっているところ…

ニュージーランドのホカ=フォールズ

遠くの方で雷がなり始めました。でも,我が地ではまだ雨が降っていません。 この写真は,ニュージーランド北島を代表する湖であるタウポ湖から,狭い峡谷を流れてきたワイカト川がここで一気に解放され,毎秒230㌧もの水量を放出するスピード感溢れる「ホカ…

オーストラリアのアースキン=フォールズ

今日も又暑くなりそうです。 今日は午後,昨日手入れしかけた白浜の家の庭のあとかたずけをします。今日も疲れるでしょうが,家を放置しぱなしでは家の寿命を短くするだけですのでやはり手入れは必要ですね。 しつこいですが,少しでも涼しくするため,今日…

長沢蘆雪の那智ノ滝の掛け軸

あい変わらず暑いですね。 今日は午前7時から午後5時まで,1回目の掃除(地区役員のため地区の集会所・薬師堂の掃除),そして2回目の掃除(故郷白浜にある2軒の家の庭の掃除)の1日でした。 暑さのため疲れました。しかし,体重は2㎏減量。 このあと,少…

昔のアルバムを捲っていたら・・・・

今日も暑くなりそうです。夏ですから仕方ないですね。 昔のアルバムを捲っていたら懐かしい写真が出てきました。白黒の写真ですが,涼しさを求めてご紹介します。 古座川町の名所・滝の拝の写真です。滝の拝は,古座川の支流・小川にある名勝地の1つで,夏…

長沢蘆雪の楊柳観音の掛け軸

昨日は,この暑さの中で少しでも涼しくなっていただくため,18世紀頃活躍した長沢蘆雪の幽霊の掛け軸を御覧いただきました。 本日は,それを忘れていただくため同じ長沢蘆雪の楊柳観音(ようりゅうかんのん)の掛け軸をのせさせてもらいます。 この掛け軸は,…