日本山岳修験学会大山学術大会の3日目、見学会(巡見) №③
【承前】
10月22日、日本山岳修験学会大山学術大会の3日目、見学会(巡見)№②の続きです。
まず大山僧房跡全体測量図を紹介します。(↓) 見難いかもしれませんが、地図の左上に寂静山地区の僧房跡(1~39)、その左側に東地区の僧房跡(1~55)、そしてほぼ真ん中から右下にかけて西地区の僧房跡(1~66)が表現されています。
ついでに学会からいただいたわかりやすい観光地図も紹介します。(↓) 主に右側を見てください。
西地区の氷室跡を出た後、いくつかの遺構跡地を通りましたが、後ろの方を遅れて歩いていたので説明をあまり聞いていません。
西地区の僧房跡を上から下にかけて順番に回りましたが、西地区の僧房跡(西方極楽浄土を求める西明院の僧房跡)の中心に位置づけられているのが阿弥陀堂(念仏常行三昧堂)です。ここで昼食をとり、南側から撮影。(↓)
この阿弥陀堂(常行三昧堂)は、柱間5間の宝形造り、杮葺き正方形の建物で、ここには太く堂々とした柱が使われています。現在のお堂はかつてあったお堂の古材を使い室町時代の天文21年(1552)に再建されたとされています。国重要文化財に指定。
そして、その古材の中には鎌倉時代の古材も含まれているそうです。どれだかわかりますか。(↓)
堂内には西方極楽浄土の主人・阿弥陀如来仏が右に勢至菩薩、左に観音菩薩を従えて正坐。この金色に輝く丈六の大きな阿弥陀三尊像(いずれも国重要文化財に指定)は、平安時代の天承元年(1131)に京仏師・良円によって制作された定朝様の仏像です。(↓)
日本山岳修験学会の大山大会ということで、今回、かなり長い間、特別に参観させていただきました。感謝 !!
しばらくたってから、参道を下りました。後ろに・・・・。(↓)
[次に続く]