#工芸

翌日、大阪市立東洋陶磁美術館で「国際巡回企画展」を鑑賞。

11月10日午前、京都地下鉄(東野→六地蔵)、京阪電鉄(六地蔵→中書島→天満橋→難波橋)を乗り継ぎ、大阪中之島の大阪市立東洋陶磁美術館へ行ってきました。目的はここで開かれている「国際巡回企画展 イセコレクション 世界を魅了した中国陶磁」展を鑑ること…

和歌山県立近代美術館をたずねて。

先日、和歌山地方史研究会第37回大会が開催された和歌山県立近代美術館を紹介します。隣接する和歌山県立博物館へはよく行くのですが、ここへはたまにしか行きません。今回も久し振りに来ました(笑)。 玄関です。建物そのものが芸術作品です。 内部です。…

奈良と京都で2つの芸術作品を観る。

10月7日に、奈良の興福寺境内、南円堂の左横、三重塔近くで見かけた芸術作品を1つ紹介します。 作者の名前をメモっておいたのですが、そのメモを失くしてしまいました。作者にお詫びします。 時間がなかったので、春日大社へ行くことを断念。そのまま近鉄…

訃報。謹んでご冥福をお祈りいたします。

今日、関西地方に住む大学時代の友人・K君のお母様が8月中旬に関東地方でお亡くなりになり、既にお葬式をお兄様の住む関東地方で済まされたとのニュースがもう一人の友人からもたらされました。 思いがけぬ訃報でした・・・・。 明日、ちょうど所用があっ…

並河靖之の七宝作品

京都市東山区の並河靖之七宝記念館(地下鉄東西線東山駅下車)所蔵の素敵な作品を紹介します。末娘が作品を見に行って感激して帰って来ました。 気に入ったという作品を3点紹介します。素敵な作品ですね。

中国元代の高足坏・馬上坏2題

同じ中国元代の高足坏(馬上坏)ですが、形態、文様、胎土、窯名に違いがあります。 ①の高足坏(馬上坏)は、白地鉄線文様磁器とでもいうべきものですが、胎土は青灰色で上地に白化粧土が施され、その上に鉄線文が引かれています。 中国北部の山西省にあっ…

完品でない黄瀬戸皿の魅力とオオタニワタリの新芽

日本の黄瀬戸は中国の青磁を目指して高火度で焼成されながら、他に比類のない柔らかい焼き物です。 釉薬は灰釉ですが、灰に含まれている微量の鉄が酸化炎で焼かれ、淡青色及び淡黄色の釉色に変化しています。この小皿の見所は、灰釉の上に緑色と濃緑色のタ…

黄瀬戸香炉と今日の愛犬達

数年前、ネットオークションによる日本の陶器類の収集に熱中していた頃、こんな小振りで口縁部に釉剥げがかなりある黄瀬戸香炉(江戸時代前期)を手に入れました。といっても、香炉として使うつもりはなく、口当たりさえ問題なければぐい呑みとして使うつも…

今回の旅でマンホールの蓋を2つ見つけてきました。

今回の旅でマンホールの蓋のデザインを2つ見つけてきました。 まず、福井県勝山市で郊外に向かって雨の中を歩いている最中に発見しました。11月2日のことです。福井県立恐竜博物館前で発見しました。珍品でしょう。 これは福井市の旧福井城跡の近くで見つ…

『隋唐鏡』をご恵贈頂きました。

東京の浦上蒼穹堂さんから、『隋唐鏡』という本をご恵贈いただきました。感謝申し上げます。 この本の中でよりすぐりの隋鏡と唐鏡が紹介されています。 これは、隋の時代に作られた狻猊鏡(しゅんげいきょう)の大型鏡です。原料は青銅です。直径19.8cmあり…

観福寺(臨済宗)の千手観音菩薩坐像

お彼岸にちなみ、我が家の菩提寺である和歌山県白浜町高井の観福寺(臨済宗)の千手観音菩薩坐像を紹介します。 江戸時代に修復されたようですが、鎌倉時代末期に造立されたと伝承される仏像です。なお、この寺院も熊野別当家一族と関係深い寺院です。

酒を呑む中国系陶磁器シリーズ №②

旅に1つだけ坏の持参を許されるならば、私はまず5つの坏を選び、気分次第では、この厚手で丈夫な磁州窯系の白釉磁坏を持って行きます。 この焼き物は、思ったよりも安く手に入ったもので、中国系の陶磁器としては珍しく、朝鮮半島の焼き物のように育って…

酒を呑む中国系陶磁器シリーズ №①

酒が呑めなくなってから、今まで集めてきた酒器のコレクションについて語りたくなりました(笑)。 この坏形の白釉磁器の器面の内外には、薄く白土がかぶせられ、その上に白釉がかけられています。 石炭を燃料にして高温かつ酸化状態で焼き上げているため、全…

造形作品

美術系の大学進学を希望している娘がだいぶ前に紙粘土で作った作品です。 裏に磁石を貼り付けて掲示板用に使えるように作っています。 娘らしい優しさが表われた作品だと思います。

今秋,大倉集古館で『根来展』開催。

今秋の10月3日(土)から12月13日(日)にかけて,東京都港区虎ノ門にある大倉集古館で『根来展』が開催されます。 根来塗とは,黒漆地に朱漆塗りを主体とする漆器全般をさしています。狭義では室町時代に和歌山県の根来寺で制作されたもののみをさしています。…

ブラック・アフリカの椅子

先日,イギリスの椅子を紹介しました。 今回,小川コレクションから,ブラック・アフリカのプリミティブな椅子を紹介します。 写真① この椅子は,ガーナのアシャンティ部族の椅子です。 写真② この椅子は,コートジボアールのセヌフォ部族の見張り番が仮眠す…

中国山東半島出土の菩薩立像

この菩薩立像は,1996年に中国の山東省青州市の龍華寺遺跡から出土したものです。この菩薩立像は,正式には彩絵石雕脇侍菩薩立像とよばれています。 この脇侍菩薩立像の像高は,112㎝です。 石灰石製で,北魏時代から東魏時代(6世紀前半頃)にかけて制作され…

幻の2つの椅子

東京の目黒区にある日本民藝館で,17・18世紀のイギリス家具を中心に,西洋家具の展示がおこなわれていたようです。 残念ながら見に行けませんでしたが,素晴らしいものがいくつか展示されていたようですね。 気に入った椅子を2つだけ紹介しておきます(笑)…

一昨日,細見美術館で「あこがれの白いやきもの」展を:鑑賞。

一昨日,京都市の細見美術館(写真①)で個人コレクターグループ・愛知古陶磁研究会の「あこがれの白いやきもの」展を鑑賞してきました。 窯ごとの代表作をほぼ時代順に勝手に選んで掲載してみます。 写真②,白磁浄瓶 唐 7~8世紀 鞏義窯の製品 浄瓶は仏教の…

陶器の仏像

一見すると石製の仏像のように見えますが,実は陶器の仏像です。 唐の初期(7世紀前半期,日本でいうと飛鳥時代)に制作されたもので,高さは58㎝です。 仏像や周りに貼り付けられた動物を日本のそれと比べてください。何か変わっているでしょう。 『浦上蒼穹…

陶器の犬達

以前,掲載した古美術商の浦上蒼穹堂から御恵贈いただきました『浦上蒼穹堂30周年記念』の中に,私の大好きな陶器の犬の仲間が何匹か掲載されていることに気がつきました。 写真①,後漢時代の緑釉犬 写真②,西晋時代の青磁犬 写真③,唐時代の褐釉犬(再登場) …

浦上蒼穹堂から『浦上蒼穹堂30周年記念』を御恵贈いただきました。

以前からお付き合いのある古美術商の浦上蒼穹堂から『浦上蒼穹堂30周年記念』を御恵贈いただきました。感謝いたします。 そこに掲載されているたくさんの古美術品の中から中国の古美術品をいくつか紹介してみたいと思います。 写真①,『浦上蒼穹堂30周年記念…

初期伊万里白磁皿

陶芸に打ち込んでおられるある方と約束していましたので,前に栗の盛り皿として使用しました「かぶら」の絵を刻描した初期伊万里白磁皿を掲載させてもらいます。 裏側をお見せすればいいのですが,この時期の白磁の特徴である,釉薬のずぶ掛けの様子がよくわ…

「南紀男山」焼銘の染付花生

田辺市大塔村の村史編纂のため大塔村内を調査していたところ,ある旧家で「南紀男山」焼銘の染付花生を見出すことができました。 そこには,写真にあるように「染付」の技法を用いて,下部に生々とした獅子の文様が描かれていました。まず,その表現の素晴ら…

細見美術財団蔵の「熊野十二尊本地懸仏」

この作品は,鎌倉時代末期に制作された細見美術財団所蔵の「熊野十二尊本地懸仏」で,懸仏を代表する名品中の名品といわれています。 懸仏とは,近代以前の神仏習合時代の日本において,神社の本地仏を取り付けた鏡形の金属板を神殿内などに懸けて崇拝の対象…

ギルザの墓地(リビア)出土の素晴らしいレリーフ

リビア=アラブ社会主義人民国の首都・トリポリにあるジャマヒディヤ博物館の中には,37のギャラリーがあります。 「リビアの遺産」と名付けられたギャラリー5に,大地を歩む1頭のラクダと人と2頭の雄牛の姿を刻んだ,トリポリタニア地方のギルザの墓地壁…

田辺の「現代彫刻」探訪

田辺市の銀座通りに,現在彫刻が多く置かれています。 順番に作者名と作品名をあげると次の通りです。 竹末栄三「砂漠の行商人」 「カニ」 「樹海の番人」 他2点 山根淳史「セキレイ」 「ペリカン」 「コウモリ」 素晴らしい作品ばかりです。是非とも一度,…