熊野新宮旧蔵とされる獅子・狛犬

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 熊野速玉大社(熊野新宮)に伝来したとされる獅子・狛犬を紹介します。

 むかって右側の阿形の獅子(像高59㎝)は両耳をねかせ,左側の吽形の狛犬(像高60㎝)は耳を立てています。

 獅子・狛犬2体ともに檜材を寄木して細身につくられ,彩色で仕上げられています。ともに,平安時代末期(12世紀後半期)に制作されたと推定されています。

 現在,京都市細見美術館に所蔵されていますが,元来,熊野新宮旧蔵であったようです。

 この写真は,『祈りの道-吉野・熊野・高野の名宝-』(2004)より掲載させていただきました。