長隆寺の木造阿弥陀如来坐像と木造観音菩薩立像・木造勢至菩薩立像

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 1枚目の写真の三尊像は,愛知県一宮市の長隆寺に安置されていた木造阿弥陀如来坐像と木造観音菩薩立像・木造勢至菩薩立像です。

 両脇侍を左右にしたがえた木造阿弥陀如来坐像は,鎌倉時代前期に制作されたもので,魅力的な仏像です。この木造阿弥陀如来坐像は,愛知県文化財に指定されています。像高150㎝です。慶派仏師の作品でしょうか。

 ここで特に紹介したい仏像は,脇侍に立つ木造観音菩薩立像(3枚目の写真)と木造勢至菩薩立像(2枚目の写真)の2像です。木造観音菩薩立像と木造勢至菩薩立像は,鎌倉時代末期に製作されたもので,一宮市文化財に指定されています。像高はともに178㎝です。
 
 仏師は,先日紹介しました紀伊国遍照寺の「弘法大師坐像」を制作した「熊野三御山大仏師良円」と同一人物とされている「法橋良円」です。「法橋良円」は,京の東寺出身の住持に招かれ,左右の仏像を製作した円派仏師です。

 4枚目の写真は,長隆寺の山門から中を眺めた写真です。時代はわかりませんが,素晴らしい十三重石塔が本堂の前に見えます。