大分県の臼杵石仏群

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 大分県臼杵市の丘陵地に,日本の代表的な石仏群である臼杵石仏群(国特別史跡・国重文)があります。石仏群は地名によって,ホキ,堂ケ迫,山王山,古園の4石仏群に大別されます。
 
 これからお見せする写真は,何れも1977年に大分県~宮崎県を旅行した時に撮ったものです。カラー写真の状態がかなり悪くなっていますので,カラー写真をそのまま掲載するのを躊躇したのですが,最後のチャンスだと思い,掲載しました。

 1枚目の写真は,ホキ石仏群の中でも特に有名な阿弥陀三尊像で,中尊の阿弥陀如来像は像高約2.8mあります。丸彫りに近い巨体は,量感に富む最高傑作とされています。

 2枚目の写真は,堂ケ迫石仏群の中で特に有名な地蔵菩薩・地獄十王像です。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて製作されたとされています。
 そして,3枚目の写真は,同石仏群の中に含まれる苦渋を湛えた弥陀三尊像を撮った写真です。平安時代中期に製作されたとされています。

 4枚目の写真は,山王山石仏群の中の3体の如来像を撮った写真で,特に童児を思わせる中尊の一際大きな如来坐像が魅力的ですね。

 5枚目の写真は,古園石仏群の中の,大日如来坐像を中心とした十三仏像を撮った写真です。

 そして,6枚目の写真は,中でも特に有名な,岩壁面から頭部が崩落して下に置かれた中尊の大日如来坐像です。木彫りの仏を思わせるような見事なできばえの石仏です。
 現在は,頭部が背後の身体の部分にくっつけられもとの状態に戻されているそうですが,私はこの状態の方が好きです。