大分県の菅生石仏(国史跡)

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 大分県大野郡三重町に菅生石仏(国史跡)があります。ちょっと寄り道でしたが,ここは避けることのできない所でした。

 全部で5体あります。右端から左端まで,千手観音像,薬師如来像,阿弥陀如来像,十一面観音像,多聞天像と並んで居ます。熊野信仰の影響をかなり強く受けた磨崖石仏であるといわれています。

 何れも素晴らしい仏像ですが,中でも特に千手観音坐像に気を惹かれました。像高1,92m。
 
 平安時代後期に制作されたようで,私としては信じられない思いでその姿の素晴らしさにうっとりと見惚れました。

 どこにでもあるような石からこのような仏を掘り出すとは・・・・。当時の仏師の技術の冴えに驚くばかりです。