#宗教

実母の納骨

今日・明日と,京都の本山へ実母の納骨(分骨)に行って来ます。 ブログを休みます。宜しく・・・・。

国際熊野学会の会場・「清浄光寺」即ち通称「遊行寺」のご紹介。

神奈川県のJR藤沢駅北口から商店街を進み,藤沢橋交差点の右端にある朱塗りの橋を渡りますと,1枚目の写真にある,黒塗りの総門が見えてきます。日本3大黒門の1つとしてよく知られています。 そこには,「時宗総本山」「清浄光寺」の2枚の大きな看板が…

鳥取県三徳山三仏寺投入堂の蔵王権現立像

以前紹介しました,鳥取県三朝町の三徳山三仏寺(ミトクサンサンブツジ)の奥院,断崖絶壁の岩窟に,微妙な感覚で投入堂が建立されています。そしてそこには,かつて7体の蔵王権現像が安置されていました。 蔵王権現は,山岳修験の開祖・役行者小角(エンノギ…

リビアにあるヴィーナスの神像

リビア=アラブ社会主義人民国の首都・トリポリにあるジャマヒディヤ博物館には多くの見るべきものが展示されています。 玄関を入ってすぐの所にある1室に,かつて盗難にあったローマ時代の美神ヴィーナスの神像が展示されています。大理石製です。 世界遺産…

補陀洛山寺蔵の千手観音立像

山伏や熊野比丘尼たちが諸国の民衆に熊野詣を説いて回る際に使ったとされる「熊野参詣曼荼羅」の右下一帯に,那智勝浦町浜ノ宮にある浜ノ宮王子社(熊野三所大神社)と補陀洛山寺(ほだらくさんじ)が詳しく描かれています。 浜ノ宮王子社及び補陀洛山寺について…

家津美御子大神坐像

熊野速玉大社の第3殿・証誠殿の主祭神が,家津美御子大神坐像です。 同じく証誠殿に祀られている国常立命坐像の制作時期は,熊野速玉大神坐像・夫須美大神坐像などと同様,1具として9世紀後半に制作されたと考えることができそうですが,この家津美御子大…

国常立命坐像

かなり痛々しいですが,この国常立命坐像は,熊野速玉大社の第3殿・証誠殿の祭神です。 でも,不思議なことにこの証誠殿の主祭神は家津美御子大神坐像です。 国常立命坐像の制作時期は,和歌山県立博物館学芸員の大河内氏によると,熊野速玉大神坐像・夫須…

熊野夫須美大神坐像

この熊野夫須美大神坐像は,熊野速玉大社の第1殿・結宮の祭神です。 福よかで艶やかな面相。頭の上で高く結った髷。両肩と背中に長く垂らした髪の毛。 女神は左膝を立てて座り,立てた膝の上で重心をやや左に写しつつ,両手を袖の中に入れたまま静かに坐す…

熊野速玉大神坐像

日本にはたくさんの神像があります。 神像には何となく「怖ろしい」というイメージがつきまとっています。 しかし,宝冠をいただいた熊野速玉大社の神像は,見たところ実に優しい感じがします。 氏神としての権威を漂わせながらも,氏人を包みこんでくれるよ…

明治22年以前の熊野本宮大社の写真

明治22年以前の熊野本宮大社の写真です(和歌山県立博物館編『世界遺産登録記念特別展 熊野本宮大社と熊野古道』〈2007〉より掲載させていただきました)。 第一殿・第二殿(相殿),上神楽所,第三殿(本殿),第四殿,中四社の一部が写っています。第一殿・第二…

和歌山県田辺市本宮町所在の湯峯温泉・東光寺の不動明王像

和歌山県立博物館学芸員の大河内氏の観仏サイトに次回の熊野本宮展(正式には「熊野本宮大社と熊野古道」)のお知らせが載せられていました。 その中で目についたのが,和歌山県田辺市本宮町にある湯峯温泉の東光寺ですでに知られていた室町時代の不動明王像か…

オーストラリア・ブルームの日本人墓地

オーストラリアにおける日本人の聖地といえばやはりブルームの日本人墓地(1枚目の写真)でしょうか。 日本人墓地は,ブルームの町の西のはずれにあります。息子は,帰り道,この日本人墓地にお参りして来たそうです。 1896年に最初の日本人の埋葬がおこなわ…

オーストラリア・ブルーム周辺のアボリジニーの聖地巡礼

これは私の聖地巡礼というよりも,私の息子がオーストラリアの州立大学院の修士号修得記念旅行の一環として参加したオーストラリア先住民族のアボリジニーの聖地巡礼の写真の記録のごく一部です。 先住民族のアボリジニーのある部族の聖地は,オーストラリア…

トルコ・エフェソスのアルテミス神像

ギリシア民族の一派であるイオニア民族がアナトリア半島西部のエフェソスに植民する以前,原住民の間に地母神信仰が広く存在していました。 それがいつの間にかイオニア民族が持ち込んだアルテミス信仰と同一視されるようになり,紀元前7世紀頃,エフェソス…

イスラム教国トルコで見かけた聖母マリアの像

イスラム教国トルコでキリスト教徒が聖母とあがめる新造のマリアの像を見かけました(1枚目の写真)。 ここは,キリスト教の聖地の1つである「エフェソスの聖母マリア教会」(セルチュク市内)から約7㎞離れたブルブル山中です。 2枚目の写真は,イエスの母…

「施餓鬼法要」を観福寺でおこなう

本日,今年亡くなった母親のため「施餓鬼法要」をおこないました。 場所は,檀那寺の富田・観福寺の本堂です。 「施餓鬼法要」とは、お盆の前に亡くなった人物の戒名を卒塔婆に記し、僧侶の読経と回向の功徳によって冥福を祈る儀式です。 集団でおこなうこと…

トルコ・イスタンブール地下宮殿の神像

以前,トルコを旅した際,イスタンブールの地下宮殿(イエレバタン・サルヌジュ)を見学してきました。 この地下宮殿は,4世紀のローマ帝国皇帝コンスタンティヌスから6世紀のビザンツ帝国皇帝ユスティニアヌスの時代にかけて,建設されたといわれています。…

長隆寺の木造阿弥陀如来坐像と木造観音菩薩立像・木造勢至菩薩立像

1枚目の写真の三尊像は,愛知県一宮市の長隆寺に安置されていた木造阿弥陀如来坐像と木造観音菩薩立像・木造勢至菩薩立像です。 両脇侍を左右にしたがえた木造阿弥陀如来坐像は,鎌倉時代前期に制作されたもので,魅力的な仏像です。この木造阿弥陀如来坐像…

道林寺の木造毘沙門天像

これまた,町史編纂のために集めた写真です。 和歌山県日高郡旧南部川村の道林寺に安置されている木造毘沙門天像は,旧南部町との合併前,旧南部川村文化財に指定されていましたが,踏み付けている邪鬼を含めて像高100cmの神将形像です。 お顔がはっきり写っ…

イタリアのポンペイ遺跡出土の守り神の壁画

この写真は,イタリアの古代ローマ都市ポンペイ遺跡で発見されたフレスコ画の1つで,中庭に面した部屋の壁から発見されました。 どうやら,この家の持ち主であったヴェッティ家の守り神であったようです。ここで祭祀された神はどのように祀られていたのでし…

『若王寺所蔵大般若波羅蜜多経調査報告書』のご紹介

徳島県立博物館主任学芸員の長谷川賢二氏から『東かがわ市歴史民俗資料館叢書2 赤澤記念財団奨励助成金 若王寺所蔵大般若波羅蜜多経調査報告書』(東かがわ市歴史民俗資料館発行,2007年)を御恵贈いただきました。 感謝申し上げますと共に,その内容を目次の…

トルコのシデ遺跡出土の「ゼウス(ジュピター)神像」

シデは紀元前6世紀以後,ビザンツ帝国時代に至るまでの非常に長い間にわたって栄えた都市国家です。 遺跡には,ギリシア時代の城壁,壮大な円形劇場,アゴラ,ローマ神殿,浴場などの遺構が今でも残されていますが,現在でもリゾート地としてもその名前が知…

シリアのマリ遺跡出土の「泉水の女神像」(アレッポ博物館所蔵)

シリアのマリ遺跡出土の「泉水の女神像」(アレッポ博物館所蔵)を紹介します。 この「泉水の女神像」は,紀元前18世紀,ユーフラテス川畔にマリ王国を復活させたものの,バビロニア王国のハンムラビ王の攻撃を受けて敗れたジムリ・リム王の宮殿で発見されまし…

ギリシア・クノッソス宮殿出土の「蛇の女神像」3体

22年前の1985年の冬休みを利用し,ギリシア(正式名はヘラス民主国)旅行の途中でクレタ島内にあるイラクリオン考古学博物館を見学しました。大学の卒論でも取り上げたいくつかの遺物を肉眼で観察することができ,感激しました。 この中で最も感動したのは,ク…

唐時代の万仏洞の仏像

中国の龍門石窟の中に唐時代に造られた万仏洞があります。 万仏洞の入口近くの左右(南北)両壁には,驚嘆すべき約1万5000体の小仏が(1枚目の写真),そして下部には顔の潰された技芸天像が浮き彫りされています。つい手で触ってみたくなります。 そして,万仏…

トルコの神秘主義教団(メヴラーナ教団)

トルコのコンヤを拠点とした神秘主義教団(スーフィー教団)として有名なのが,13世紀頃に設立されたメヴラーナ教団です。 神と一体化するため,白い服をまとった男性がただひたすら音楽に合わせて何千回とくるくる回る踊りを通じて集団祈祷し,神との合一をは…

田辺市地蔵寺所蔵の木造地蔵菩薩立像と木造不動明王立像

熊野古道に沿って設けられた出立の塩垢離浜旧跡のある和歌山県田辺市江川町の児童公園を右折。江川本通りに出合った所で通りを横切り,やや山寄りに入った所に,真言宗の「地蔵寺」があります。 この「地蔵寺」は現在は小さな寺ですが,かつては天真寺とよば…

少し遅れましたが,初詣について。

私の場合,初詣は,その年によって行く場所が違っています。節操がないと言えばその通りなのですが,極端にいえば神社であればどこでも良いのではないかと思っています。 白浜に住んでいた頃は,氏子であった関係から白良浜近くの熊野三所権現神社(不思議な…

三朝神社

三徳山三仏寺入山の当日,ついでに三朝温泉に鎮座する三朝神社を見て来ました。 出雲形式で建てられた神社ってなかなか風格があって良いですね。気に入りました。時間があればもっと詳しく調べたかったのですが・・・・。これから資料を集めて調べてみようか…

田辺市本宮町切原の宝篋印塔より

田辺市本宮町切原の宝篋印塔より 「夏あかり ほのかに見ゆる印塔に さめるが如く仏あらわる」 この宝篋印塔にこのような仏像がレリーフされていることを数年前の真夏に初めて見つけました。ある文化財の会合で口頭で発表しましたが,まだ論文にまとめていま…