熊野速玉大神坐像

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 日本にはたくさんの神像があります。

 神像には何となく「怖ろしい」というイメージがつきまとっています。

 しかし,宝冠をいただいた熊野速玉大社の神像は,見たところ実に優しい感じがします。
 氏神としての権威を漂わせながらも,氏人を包みこんでくれるような優しさを兼ね持っているような感じすらします。

 制作時期は,和歌山県博物館学芸員の大河内氏によりますと,9世紀後半まで遡らせて考えてもいいそうです。以前は,9世紀末から10世紀初めとみられていたようですが・・・・。
 現在,国宝に指定されています。

 この熊野速玉大神坐像は私の大好きな神像の一つです。神像の写真は,和歌山県立博物館編『世界遺産登録記念特別展 熊野速玉大社の名宝』(2005)より掲載させていただきました。

 如何でしょうか。