鳥取県三徳山三仏寺投入堂の蔵王権現立像

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 以前紹介しました,鳥取県三朝町の三徳山三仏寺(ミトクサンサンブツジ)の奥院,断崖絶壁の岩窟に,微妙な感覚で投入堂が建立されています。そしてそこには,かつて7体の蔵王権現像が安置されていました。
 蔵王権現は,山岳修験の開祖・役行者小角(エンノギョウジャオヅヌ)が感得した垂迹神であり,山岳修験者の守護神でもあります。

 現在,三朝温泉ではこの三徳山三仏寺を中心とした世界遺産指定運動が展開されています。なかなかむつかしそうですが,私もこの運動を支援したいと思います。

 ここに写真を掲載させていただいた2体の蔵王権現立像は,最近行われた年輪年代法による調査の結果,ほぼ11世紀前半頃に製作された,と推定されています。
 
 すごい迫力ですね。
 前者の像高は99.3㎝あります。後者の像高は95.3㎝あります。

 これらの写真は,奈良国立博物館編『特別展 神仏習合』(2007)より掲載させていただきました。