国際熊野学会の会場・「清浄光寺」即ち通称「遊行寺」のご紹介。

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 神奈川県のJR藤沢駅北口から商店街を進み,藤沢橋交差点の右端にある朱塗りの橋を渡りますと,1枚目の写真にある,黒塗りの総門が見えてきます。日本3大黒門の1つとしてよく知られています。
 そこには,「時宗総本山」「清浄光寺」の2枚の大きな看板が左右に掲げられています。

 ここが今回,国際熊野学会が開かれる予定の「清浄光寺」即ち通称「遊行寺」です

 2枚目の写真にある,緩やかな階段(48段)を上って行きますと,大きな境内に行き着きます。

 正面に,3枚目の写真にある,巨大といってもいい,大きな本堂が見えてきます。
 そして同じ境内にこの本堂よりも大きく見えるイチョウの巨木がいすわっています(4枚目の写真)。神奈川県第二のイチョウの巨木だそうです。

 「遊行寺」は,熊野本宮の家津大神の許しを得て全国念仏賦算の旅を開始した遊行上人「一遍」を宗祖と仰ぐ日本浄土宗系の「時宗」(時衆)の総本山です。もとは無量光院・清浄光院または藤沢道場とよばれていましたが,一遍自身は漂白の捨聖の生活をしていました。

 この俣野の地に清浄光院が建てられたのは,4世遊行上人呑海の時でした。そして,延文元年(1356)に,室町幕府の初代将軍・足利尊氏から寺領六万貫を寄付され,さらに後光厳天皇から勅額を賜り「清浄光寺」と改名したといわれています。

 なお,日頃はめったに開かれないといわれている江戸時代前期に建てられた中雀門を開いてもらい,大いに歓待していただきました。