トルコ・エフェソスのアルテミス神像

イメージ 1

イメージ 2

 ギリシア民族の一派であるイオニア民族がアナトリア半島西部のエフェソスに植民する以前,原住民の間に地母神信仰が広く存在していました。

 それがいつの間にかイオニア民族が持ち込んだアルテミス信仰と同一視されるようになり,紀元前7世紀頃,エフェソスにアルテミス神殿が造られ始めました。

 かつてこのアルテミス神殿の壮大さは世界七不思議の1つに数えられましたが,いく度共なく破壊されては再建されたといわれています。

 現在,エフェソス考古学博物館には,約二万五千もの収蔵物が納められていますが,その中でも一番大事にされているのが2つのアルテミス像です。

 ここでは。アルテミス神殿から出土し,そのうち最も有名な2世紀頃制作のアルテミス(ディアーナ)像を紹介します。

 このアルテミス神像は,エフェソスのシンボルである蜜蜂や鹿の彫物を共通とし,多くの乳房を有するなど,共に豊穣の女神をあらわしています。偉大なる母神ですね。
 乳房の1つでも口に含ませてもらって,何かつい甘えてしまいそうになりますね(笑)。