中国山東半島出土の菩薩立像

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 この菩薩立像は,1996年に中国の山東青州市の龍華寺遺跡から出土したものです。この菩薩立像は,正式には彩絵石雕脇侍菩薩立像とよばれています。

 この脇侍菩薩立像の像高は,112㎝です。
 石灰石製で,北魏時代から東魏時代(6世紀前半頃)にかけて制作されたようです。

 この脇侍菩薩立像は,非常に洗練された優美さを備え,顔は青年の顔ですが,童児の形をしています。
 
 この脇侍菩薩立像は,目の感じが日本の飛鳥時代(7世紀頃)に制作された飛鳥大仏や法隆寺の救世観音像に強い影響を与えたようです。

 そのアルカイック・スマイルに自然と引き込まれてしまいますね。

 『目の眼』273号(1999年)から写真を掲載させていただきました。