一昨日,細見美術館で「あこがれの白いやきもの」展を:鑑賞。

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 一昨日,京都市細見美術館(写真①)で個人コレクターグループ・愛知古陶磁研究会の「あこがれの白いやきもの」展を鑑賞してきました。

 窯ごとの代表作をほぼ時代順に勝手に選んで掲載してみます。

 写真②,白磁浄瓶  唐  7~8世紀  鞏義窯の製品  浄瓶は仏教の儀式などで,水で手を清める際に使用された宗教用具です。

 写真③,白磁壺  唐  8~9世紀  邢窯の製品  やや青味がかっており,古来,雪に例えられてきた上質の白磁です。

 写真④,白磁花蓮花文小皿  北宋~金  11~12世紀  定窯の製品  2枚とも象牙色釉で全体がおおわれ,内面には横から見た蓮の花の文様が劃花(片切り彫り)の技法によって描かれています。

 写真⑤,白磁鳳首水注  北宋  11~12世紀  広東の西山窯か潮州窯の製品  やや黄色がかった色調で,上部に鳳凰の顔が付けられた水注(水差し)。東南アジアへの輸出のために生産されたと推定されます。

 写真⑥,青白磁水注・承盤一組  北宋  11世紀  景徳鎮窯の製品  釉がやや青味がかった白磁を青白磁または日本語で影青(いんちん)という。承盤はこの中に湯をはって水注の中身を温める為の容器です。

 写真⑦,白磁官字銘梅瓶  元~明  14~15世紀  磁州窯系の製品  灰色の素地の上に白化粧土をかけたところへ白釉をかけて作り,鉄分を含む顔料で肩に「官」の字名を書いた大型の梅瓶です。

 写真⑧,白磁雷文香炉  明  16~17世紀  徳化窯の製品  典型的な象牙色を呈し,造形も精緻で美しい香炉です。

 写真,説明など愛知中国古陶磁研究会『白いやきものを楽しむ』(2007)より掲載させていただきました。