今秋,大倉集古館で『根来展』開催。

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 今秋の10月3日(土)から12月13日(日)にかけて,東京都港区虎ノ門にある大倉集古館で『根来展』が開催されます。

 根来塗とは,黒漆地に朱漆塗りを主体とする漆器全般をさしています。狭義では室町時代和歌山県根来寺で制作されたもののみをさしています。

 写真① 平安時代後期の足付盤(神前で使用する供物台)です。

 写真② 平安時代から鎌倉時代にかけての高杯です。三輪神社旧蔵です。

 写真③ 鎌倉時代後期(13世紀末)の練行衆盆です。東大寺の二月堂のお水取りで僧が食事に使用した盆です。用の美の典型です。永仁六年(1298)の銘文があります。国重要指定文化財。最高の根来として有名です。

 写真④ 室町時代初期(14世紀末)の菜桶です。東大寺戒壇院で使用されていたものです。応永二年(1395)の銘文があります。 

 写真⑤ 室町時代の湯桶。素敵な湯桶ですね。

 写真⑥ 室町時代前期の安居屋盆(あんごやぼん)です。春日神社の安居屋伝来(元来は興福寺塔頭の四恩院寂静院伝来)です。正長元年(1428)の銘文があります。

 写真⑦ 室町時代の杓子です。

 写真⑧ 室町時代の丸鉢です。中国の元時代の陶磁器の影響を受けているものと推定されます。

 写真⑨ 室町時代の折敷です。私の好みです。我が家には江戸時代のものしかないので,羨望の的です(笑)。

 この他にも珍しい物が殆ど網羅されています。
 我が家にも伝来の根来ものがいくつかありますが,すべて江戸時代のものです。

 『小さな蕾』495号より写真を掲載させていただきました。