阿部謹也『最初の授業・最後の授業-附追悼の記録』を読み返す。

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 何度もいったと思いますが,私は大学生時代に西洋史を専攻しました。

 しかし,学生運動の最中,大学が中核派などの学生たちによってバリケードで封鎖されたり,大学によってロック・アウトされたりしたため,その期間は,吹田市立図書館や大阪府中之島図書館で西洋史関係の英書や邦訳書を1人で読み耽っていました。

 大学の恩師以外で,特に影響を受けたのは,西洋考古学では村田数之助氏(大阪大学),西洋古代史では太田秀通氏(東京都立大学),西洋中世史の増田四郎氏(一橋大学)などでした。

 しかし,大学卒業後,日本史研究者以外で,奥深いところで強い影響を受けたのは,西洋社会史の阿部謹也氏(元一橋大学長)でした。

 氏が亡くなられてすでに3年近くたちました。
 もう一度私自身の原点を見つめるため,まず阿部謹也『最初の授業・最後の授業-附追悼の記録』(日本エディタースクール出版部,2008)を読み返してみたいと思います。

 専門書なのでわざわざ買うまでもないと思いますが,興味を持たれた方は図書館などで借りて読んでみてください。