2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

地方史誌の効用。

〔閑話休題〕 最近,『三重県史 資料集中世2』を読み散らしています。 以前は,『大阪府史』本編と資料集,『宮崎県史』本編と資料集など数多くの地方史誌を読み散らしていたのですが,無駄なようで,結構,ためになりますよ。 現在まで読み散らかしてきた…

日々,前進。

[閑話休題] 知人から川崎剛志氏を研究代表者とする『大峯の口伝・縁起形成にかんする文献学的研究』という研究報告を送付してもらいました。 地方にいて直接,基礎文献に当たることができない私達地域史研究者にとって知人からこのような基礎的報告書をご恵…

真如寺の本尊・阿弥陀如来坐像

新宮市真如寺の本尊・阿弥陀如来坐像です。 鎌倉時代に制作されたようですが,真如寺はもともと三輪崎地区に所在していたようで,江戸時代に仏像とともに南谷共同墓地に移転してきたことがわかっています。

熊野三山の常住社僧

古代・中世の熊野三山で熊野別当(誤解されていますが,熊野別当は神官ではなくあくまでも社僧です)の下で社務に当たっていた人々は,神仏習合体制下の本宮(熊野坐神社)・那智(熊野那智神社)ではその殆どが社僧と呼ばれる僧侶で,神官は殆どいません。新宮(熊…

「熊野の御師」研究其6

応永二七年(一四二〇)八月一一日付けの「丹波国井原岩屋入峯山伏願文」(『熊野本宮大社文書』65号〈『和歌山県史 中世史料二』所収〉)に,熊野本宮御師として「敷屋のきしとの」(「敷屋の岸殿」)が登場している。 (端裏書) 「たんはの国」 にうふの山伏三人 …