名所「三段壁」で大規模崩落が・・・・。


 2018年9月8日付けの『紀伊民報』の第一面に、吉野熊野国立公園内にある白浜町の国指定名勝「三段壁」で、台風21号の高波を原因とする大規模崩落があり、展望台から先端に向かう遊歩道の一部が崩落していることを伝えるニュースが掲載されていました。
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 この「三段壁」はジオ的に云うと、第三紀(中新世)田辺層群上部(白浜累層)の堆積岩層(砂岩・砂岩泥岩互層・礫岩)からできています。
 この事態は、多くのジオサイトを抱える和歌山県白浜町にとってまさに由々しき出来事です。

 私にとっても幼き頃より常に訪れていた場所で、数々の思い出とともにその雄姿が蘇ってきます。生きる力と勇気をもらった青春の思い出の場所でもあります。
  これはオリンパス・カメラで撮影した2013年9月7日付けの写真です。かなり遠景の写真ですが、比べてみてどの部分がえぐられるように崩落したか想像してみて下さい。
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 かつて座って恐々と海面を見つめた大岩も崩れ落ちてしまいました。