田辺ジオパーク研究会自主研修 №② 苗我島にて


 №➀の続編です。

 急な岩の崖をよじ登り、ジオパーク「ウェーブ状の海の回廊」(仮称、田辺ジオ研浜田氏命名)を見下ろせる場所に到着。
 いつ見ても素晴らしい眺めです。大島神社の言い伝えによれば、かつてここに神が流れ着き、それに因んでこの回廊で大島神社祭礼時に弓矢通しの儀式をおこなうようになったとのこと。
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 海の向こうに、全体が流紋岩質火砕岩体(りゅうもんがんしつかさいがんたい)からできた須江崎通夜島がぼんやりと見えています。

 雨の降る中、この斜面を下り(↓)、ようやくジオパーク「ウェーブ状の海の回廊」の底面に到着。今下りてきたこの岩体は何と呼んだらいいのでしょうか。
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 この岩体は、流紋岩質火砕岩体なのか、それともそれを貫いて現れたシソ輝石流紋岩(しそきせきりゅうもんがんたい)なのか。
 素人の私にはよく判りませんが、詳細は中屋志津男「紀伊半島の地質 6 中新世の火成岩類〈『アーバンクボタ』38号、1999年〉」掲載の「潮岬・大島の地質図」を参照していただきたい。

 そしてこれ(↓)が、ジオパーク「ウェーブ状の海の回廊」の一部を近くで見たものです。まさしくウェーブ!!
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 7年ぶりの再会に私はしばしぼんやりとこれらのウェーブを眺めていましたが、地面を見ながら回廊を南西に向かって歩いていた仲間たちは途中で何やら珍しいものを見出していたようです。

 そしてこの後、ウェーブの裂け目からウェーブを越し、海が見える荒涼とした海岸に出ました。何と・・・・つい言葉を失いました‥‥。
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 大雨の降る中、ここでも、色々な発見がありました。
 でも、その報告は、改めてまたどこかで‥‥(笑)。

 最後は、大島神社の元宮(↓)に参拝してもと来た道を崖伝いに引き返しました。
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 やれやれ疲れた。私はなぜかグロッキー気味で、仲間達からかなり遅れて休み休みしながらやっと大橋の上へ・・・・。

 そこで、元同僚が待っていてくれたことに大いに感激し、そのまま移動してランチタイムへ・・・・!!