田辺ジオパーク研究会自主研修 №➀ 苗我島にて


 予期せぬ道を辿る台風襲来を警戒しつつ、昨日(7月28日)、田辺ジオパーク研究会の自主研修(潮岬火成複合岩体と総称される1500万年前から1400万年前の岩体について研修)があり、車2台に乗り合わせ、串本町へ行く。私は、HさんとともにFさんの車に乗せてもらう。

 約1時間後に串本町の大島側の駐車場に到着。そこで、案内者の南紀熊野ジオパーク・南エリアガイドの仲江氏と合流し、小雨のチラつく中、初めの研修地・苗我島(みょうがじま)に向かう。

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 私が立つ橋の上から、私達がこれから行こうとする、岩が覆いかぶさるように見えているシソ輝石流紋岩の一部が壊れているのが遠望されます。何が起こったのでしょうね。
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 私は7年前の大島祭りの際に従弟とともに一度ここに来ていましたが、それ以来のことなので非常に懐かしく思われました。

 昔のそれについては、https://blogs.yahoo.co.jp/shigeyoayumi/51463091.htmlを参照ください。


 鉄橋を潜りやや下って深い谷のある平木橋の所までやって来ましたが、雨の中であるため、7年前に従弟と一緒に渡った不安定な平木橋を渡るという危険を避け、やや遠回りして、そそり立つ溶岩の壁を下りました。危険を避けるといっても、これまた危険な道で、足を滑らせればまずは助からないという道なき崖でした。

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 足の力が衰え、バランスが悪くなっている私は、最後に皆の助けを借りてやっとのことで底部に到着。

 そこには、7年前は谷を隔てた向こうの岸から眺めるだけであった絶景が拡がっていました。
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 しかし、これで終わったわけではありません。鉄橋から見えたメイン・ジオサイトシソ輝石流紋岩に行くため、左側の崖をよじ登る必要がありました。

 行く途中で眺めた、木の橋と、大島へ渡る鉄橋です。
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 鉄橋の根元、大島側の駐車場の下に見える崖を造っている岩体が、最初の火山活動で造られた流紋岩質火砕岩体(2年前に仲江氏に案内していただいた須江海岸はこれに相当)です。
 それに対して、この苗我島流紋岩質火砕岩体を貫いて造られたシソ輝石流紋岩を主体とする島です。その微妙な違いはお判りでしょうか
      
                                             【次に続く】