今夜はいさぎの卵巣と白子を肴にして「加陽菊酒」を呑む。
今夜も酒を呑む。
この朝鮮李朝の堅手盃は、東京の大学で考古学を教えている教え子からだいぶ前にいただいたものです。5.0㎝×9.3㎝
盃は、全体的に灰色っぽい色合いをしているのですが、内側の見込みの底に大きなニューが入っているため、見込みの部分が薄紅色に染まり、さらに外側の腰部もまた薄紅色に染まっています。これが雨漏りの景色となり、もう十分に育てられた盃として愛用しています。
梅ジュース作りに使われた梅と一緒に煮込んでいるため、タレ入りの醤油の味に独特の甘みが加わり、美味しく仕上がりました。
卵巣も白子もトロっとした感じで、特にねっとりとした白子は何とも言えぬ快さを与えてくれました。卵巣は日が1日たってしまったため、つぶつぶさを十分に感じることができなかったのが残念です。