『紀州陶磁器史研究』をご恵贈いただきました。


 昨日、元和歌山県紀伊風土記の丘館長の中村貞史(なかむら ただし)氏から紀州陶磁器史研究』(清文堂出版、2017年7月)をご恵贈いただきました。
 謹んで感謝申し上げます。

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 このご研究は、江戸時代に入り御庭焼として製作された西ノ丸焼や偕楽園、清寧軒焼、赤坂御庭焼、三楽園焼など、そして紀州藩の全面的な援助を受けて製作された藩窯としての南紀男山焼南紀高松焼、南紀小山焼などの他に、藩の援助を受けずに独自に窯を開いた甚兵衛焼、善明寺焼、瑞芝焼、太田焼などの民窯についての研究を総合的にまとめられた唯一無比の研究といえます。

 大学・大学院で考古学を専攻、和歌山県において数多くの発掘調査に携わってこられた縄文時代史研究家としての先生のお姿をいつも拝見しておりましたので、このような紀州陶磁器史に関わる研究をまず一冊の本にまとめられたこと自体が嬉しい驚きです。

 ゆっくりと拝読させていただきますと共に、心から「おめでとうございます」と申し上げたい。