4月3日、下千本の金峯山寺から東南院、そして吉水神社まで

 
 再び吉野の旅の記録にかえります。下の地図をご覧ください。
 
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 4月3日、旅館に荷物を預け、下千本の諸寺、そして神社の見学に向かいました。
 
 まずは、金峯山寺から。ご存じのように、金峯山寺金峯山修験本宗の総本山で、寺伝によれば飛鳥時代の7世紀後半に役行者役小角、えんのおづぬ)によって開創され、奈良時代の8世紀前半に行基によってここ吉野山山下に蔵王堂が創建されました。
 
 室町時代の15世紀中頃に再建された国宝の二王門です。もっとも、木像仁王立像南北朝期に建造されたもので、奈良県文化財に指定されています。
 
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 次に、これが国宝の金峯山寺蔵王です。安土桃山時代の16世紀末期に再建されました。日本では、東大寺大仏殿についで2番目に大きい木造建築物です。
 内部の写真撮影は禁止されていますが、数々の展示物・文化財は見逃すことなくしっかりと見学してきました。
 
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 内陣に造られた日本最大の厨子の中に、忿怒の形相をした巨大な3体の木造蔵王権現立像(国重文、約7m~6m)が安置されています。普段は非公開で実見できないようですが、今回は公開されていました。
 個室で尊像を見上げながら神仏に個人の願いを聴いてもらえますので、お勧めです。私達も夫婦別々に個室に入り、各々の祈りを捧げてきました。
 
 鎌倉時代蔵王権現立像(国重文)です。現在、金峯山寺の所蔵となっていますが、もともと近くの安禅寺にあったものです。この蔵王権現像は高さ4m余りある巨大な像です。『祈りの道』より掲載。
 
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 まだ見所はタップリあります。
 
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 その後、同じく下千本の東南院へ。この多宝塔は、紀州の野上八幡社から移築してきたもので、江戸時代初期の建物です。
 
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そして最後に吉水神社見学に出掛けました。すでに別のところで紹介したようにここからの下千本・中千本・上千本・奥千本方面の眺望は見事です。
 
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 吉水神社内部に見所はタップリありますが、室町時代役行者像はいいものでした。『祈りの道』より掲載。
 
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 その日はここまでで終わり、吉野山門前町を引き返しつつ、土産を買い歩きました。
 その内容は内緒。