三井寺を訪ねて ①

 
  三井寺は、天台宗寺門派の総本山です。三井寺の正式名称は、園城寺です。この長等山山麓の広大な地域に、天智天皇の皇子・大友皇子弘文天皇)の子大友与多王によって大友氏の氏寺として建立されたと伝承されています。そのことは、境内から白鳳時代の瓦が発見されていることからよく分ります。
  園城寺は、平安時代になって、比叡山の僧円珍(智証大師)によって、延暦寺の別院として復興されました。
 
  仁王門を入ってすぐ右手に室町時代に建立された国の重要文化財の食堂(じきどう)があります。
 
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  そして、正面の石段を上ると、国宝の金堂(こんどう)がはっきりと見えてきます。
 
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  この金堂は、桃山時代の建物です。慶長4年(1599)に再建されました。
  その巨大さに驚かれることでしょう(笑)。
  金堂左横には園城寺の通称・三井寺の起こりとなった御井(みい)の場所に建てられた国重要文化財の閼伽井屋(あかいや)があります。
 
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  金堂の南東には、国重要文化財の鐘楼(しょうろう)があります。これもまた、桃山時代の建物です。そして、ここに吊り下げられている鐘は有名な「三井の晩鐘」とよばれる鐘です。その音色の素晴らしさは、搗かせてもらえばすぐに分ります。お試し下さい。
 
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