カンボジア・パンテアイスレイ寺院を訪ねて ②

 
  バンテアイ・スレイ寺院を見学する人々があまりにも多過ぎたため、私達はすぐに中心部に向かわず、取り敢えず環濠と第1周壁(東西約175m、南北約150m)に囲まれた北西隅に行き、そこでガイドさんから説明を聞く。後ろの壁の一部が崩れているのが見える。
 
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  その後、第2周壁に設けられた東の塔門に行き、詳しい説明を受ける。この塔門の破風のレリーフは、カーラの上に坐るヴィシュヌ神を彫り刻んだ、美しいレリーフです(3枚目の写真)。さらに塔門の中に入ると、やはり破風に、ヴィシュヌ神の妻・ラクシュミーがゾウの聖水で身を清めてもらっているレリーフが彫り刻まれ、下部にはガルーダがナーガを抱え込む姿が刻まれています(4枚目の写真)。これは傑作です。
 
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  2つの環濠で囲まれた中心部分の寺域は東西約115m、南北約95mと、比較的小規模であった。
 
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   第2周壁の東の塔門を入り、第3周壁の楼門の前でガイドの説明を聞く。ここの破風のレリーフも見事です。ここには、インドラ神が叩く太鼓に合わせて踊るシヴァ神と、美貌が故に悩む寡婦となったカリーカラミヤ王妃をめぐる話が刻まれています。
 
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  中に入り、ガイドさんの説明を聞きつつ南回りで第3周壁に沿って、一周。
  南東から撮影。右から左に、北経蔵の一部、中央祠堂と北塔、さらには南塔と南経蔵の一部が見えています(8枚目の写真)。
  南側から撮影。中央祠堂と北塔、さらには南塔が見えています(9枚目の写真)。
  中央祠堂などの前に坐っているのは、ナラシンハといわれる半人半獅子姿の守り神です。
 
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  そして、これが中央祠堂の柱に刻まれた有名なレリーフ「東洋のモナリザ」と呼ばれているデバター(女神)です(10枚目の写真)。しかし、残念ながら建物の死角に入っていたため、写真を撮ることができませんでした。画像は、『地球の歩き方 1011 アンコール・ワットカンボジア』P75から借用しました。
  さらにこちらにも美しいデバター像が・・・・(11枚目の写真)。これは実写です。アンコール・ワットのデバターに比べると、時代がやや古い所為か彫が深くて柔和な印象を受けると高く評価する人もいます。
  さて、あなたはどう思いますか??
 
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  このまま元に戻ると思っていたが、このまま西門から外に出るとの説明があり、あっけなく外に出されてしまった。
 
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  10時15分、バンテアイ・スレイ寺院をバスで出発。あまりにも短い見学に終わったためか、もっとゆっくりとしたかったのにという不満が口をついて出る。