カンボジア・パンテアイスレイ寺院を訪ねて ①

 
  12月12日(5日目)早朝、アンコール・ワットからの日の出を見に行くことになっていましたが、前日に夕陽を見に行っていましたので、健康状態を維持することを優先してゆっくりとすることにしました。
 
  8時30分、ホテルを出発し、シェムリアップから北東40kmの所にあるバンテアイ・スレイ寺院に向かいました。途中、平原を通りましたが、所々にある巨大な赤い蟻塚が目立っていました。バスに停まって欲しかったのですが、観光地でないためとても停まってくれる雰囲気ではなかったので、残念ながら写真すら撮れませんでした。
 
  9時30分、バンテアイ・スレイ寺院に到着。
  この寺院は、最初にカンボジア統一を実現したクメール王国アンコール王朝の9代国王・ラージェンドラヴァルマン2世の時代に摂政をつとめた、王師ヤジュニャヴァラーハによって着工され、ラージェンドラヴァルマン2世の子で10代国王のジャヤヴァルマン5世の時代、10世紀後半(967年)に、ヒンドゥー教シヴァ派の寺院として完成されたようです。
 
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   図面は、『地球の歩き方 10〜11 アンコール・ワットカンボジア』P73から借用しました。感謝します。
 
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  東門です。ここを潜ります。破風に注目して下さい。カーラ(食欲旺盛な怪物)の上にゾウに乗ったヴィシュヌ神の妻ラクシュミーが坐っているのが見えます。細部まで丁寧に彫られた、大変力強い印象を受ける素晴らしいレリーフですね。
 
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  両脇にリンガ(男性器)を模倣した柱が並ぶ参道をまっ直ぐ進みますと、次第に赤色砂岩とラテライトで造られた第1周壁と第1周壁門が見えてきました。
 
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  第1周壁の塔門を潜ります。中にリンガの台座が見えています。
 
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 参道の両側にほぼ干上がった環濠が見えその先に第2周壁とその塔門さらには小規模ながら中央双塔や中央祠堂のある中心部が見えて来ました。
 
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