紀伊一ノ宮―日前宮― №① 日前神宮

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 岩出の親戚の所に行く用事があり、帰途、ついでに紀伊一ノ宮である日前宮(にちぜんぐう)に参拝してきました。

 日前宮は、和歌山市秋月にあるこんもりとした森に囲まれた和歌山を代表する神社で、紀伊大神・延喜式内社・旧官幣大社として日本でも最古の歴史を持つ神社の1つで、早くから准皇祖神として多くの人々によって崇敬されてきました。

 また一方で、紀伊大神は名草溝口神・溝口大明神とも呼ばれ、現在の神主家(紀家)の紀国造家が、紀ノ川南岸平野を潤す宮井川(名草溝)に祀られた溝口神の司祭者として、日前宮の祭祀権を握っていました。名草郡は、日前宮の神郡でした。

 日前宮の西に接する和歌山県立向陽高校校庭遺跡(秋月西遺跡)から、古墳時代前期初頭に築造された全長26mの前方後円墳(秋月古墳)と数基の方形周溝墓が発見されています。どうやら、この地域は当時の墳墓地域だったようです。

 広い境内の奥には、左に日前(ひのくま)神宮、右に国懸(くにかかす)神宮が座しています。それゆえ、紀伊一ノ宮・日前宮は、日前・国懸神宮とも呼ばれています。

 まず、日前神宮について紹介します。非常に格調のある神社建築ですね。

 日前神宮の祭神・日前大神御神体日像鏡(ひがたのかがみ)です。つまり、日前神宮は、天照大神を象った鏡を祀る社です。                          【次に続く】