真言宗総本山の「金剛峰寺」

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 高野山真言宗総本山「金剛峰寺」は、国史跡に指定されています。

 「金剛峰寺」の名称は、弘法大師空海高野山全体をさす総称として命名したものです。元来が特定の寺院をさす言葉ではありませんでした。

 この緩やかな石段のむこうに見えるのが上の門といわれる「金剛峰寺」の「表門」です(写真①)。華やかに色付いた紅葉が非常に美しいですね。

 門を潜ると桧皮葺の屋根を持つ「大主殿」が見えてきます(写真②~写真⑥)。この「大主殿」は、県文化財に指定されていますが、元来、豊臣秀吉が文禄2年(1593)に母親の天瑞院大政所を弔うために建てた青厳寺の建物でした。

 「大主殿」は、幕末の文久3年(1863)に、桃山期書院造りの様式にならいつつ再建されましたが、明治2年(1869)に金剛峰寺と改称されました。

 「金剛峰寺」所蔵で国宝の「釈迦涅槃図」(写真⑦)です。平安時代後期(11世紀後半)に製作されたものです。
 素晴らしい作品ですね。