高野山霊宝館にて

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 高野山霊宝館(写真①)は、高野山内の各寺院に伝わる仏教美術の貴重な品々を保存するため、1922年に建てられました。高野山にあるたくさんの国宝や国重要文化財の大部分は、1961年に完成された館内の大宝蔵に収蔵されています。

 館の周りの紅葉、綺麗でしょう。11月2日撮影(写真②)。

 霊宝館では、日本山岳修験学会開催を記念して「山岳信仰高野山」展(写真③)が開かれており、同時に記念誌(写真④)も発行されていました。

 今回展示されていたものの中で、特に金剛峰寺に所蔵されていた国重要文化財の「狩場明神画像」(鎌倉時代、写真⑤)や国重要文化財の「丹生明神画像」(鎌倉時代、写真⑥)に注目したい。この両神は、高野山の地主神です。

 さらに、室町時代から桃山時代にかけて描かれた弘法大師坐像(萬日大師)にも注目したい(写真⑦)。

 館内をゆっくりと回っていると、次第に頭の中が知識で十分に満たされてきます。

 なお、常設展には、金剛峰寺所蔵の国重要文化財の「大日如来坐像」(平安時代前期、写真⑧)と、不動明王坐像の脇侍として金剛峰寺に祀られていた国宝の「八大童子立像」の1つである「制多伽童子像」(鎌倉時代初期、運慶の作品、写真⑨)などが展示されています。八大童子立像は、鳥羽上皇の皇女・八條女院によって寄進されたものです。

 この他にも観ておくべきものはたくさんあります。

 是非、お出かけになることをお勧めします。

 なお、展示品の写真については『弘法大師入唐一二○○年記念 空海高野山』(2004)所収の写真や絵葉書を使用させていただきました。