「那智の火祭」を見物 №②

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 全国各地から集まった多くの観客を前に,約50㎏の「大松明(オオタイマツ)」を担いだ12名の氏子達に先導され,祭主の宮司神職ら一行が長い石段を下り,熊野那智12神を滝に戻すための神事を行うため,那智の滝の前に向かったことは,前回,すでに説明しました。

 ヴィデオは,大松明を担いだ12名の氏子を中心に氏子達が石段を下り那智の滝前に向かうところから始まります。

 下のリンク先の動画をご覧下さい。素人の私が写したものですから,完璧とまではいきませんが,お許し下さい。

 http://www.youtube.com/watch?v=cpTq-VVlYh0

 いったんヴィデオをとめて,まず写真①②③を御覧下さい。
カラス帽を冠った神職(写真①)が,神事の準備が整ったことを知らせる使い(下に勢揃いした氏子の中から6名が選ばれて使いとなります)の松明に火を点じ,次々と使いを送り出します。

 これらの場面は,残念ながらヴィデオには撮っていません。写真②と写真③で我慢して下さい。

 さあ,ヴィデオの再開です。
 使いが帰着した後,いよいよ松明の火付場に向い大松明に点火します。
 12体の大松明は,順次御滝本石段を上り,熊野那智12神が宿った12体の「扇神輿」と出会った後,この付近を清めつつ,円を描きながら石段を下りて行きます。

 そして,華やかな扇神輿がゆっくりと石段を下り御瀧本広場に下り立ちます。

 この神事のクライマックス情景からこの祭事を「那智の火祭」と称していますが,例大祭そのものはこの前後のすべての神事から成り立っています。

 これ以前の儀式は,午前10時から開始されました。
 御本社大前の儀式→大和舞奉納→那智田楽(国指定重要文化財)→御田植式→扇神輿渡御祭→伏拝での扇立神事,大松明・神職は御滝本に先行→1,2,3の使発進→光ケ峰遥拝神事→午後2時ごろ,御火行事(那智の火祭)。

 この後は,ヴィデオに写っていませんが扇褒め神事,御滝本大前の儀式,田刈式へと続いて行きます。

 そして,ヴィデオが再開され,日の丸の扇子を持った12人の氏子達によって那幕舞が舞われます。「けふのでましの あなあら貴と 滝の流れも さらさらと 塵も残さず 神風ぞ吹く 神風ぞ吹く」との歌を唱えて舞います。ここで,ヴィデオ終了。

 しかし,神事はこの後も続きます。
 午後3時,扇神輿還御→午後4時頃,扇神輿還御祭終了。

 さらに詳細は,次回,写真を使用して説明します。