佐伯祐三の名作・『リュクサンブール公園』と『工場』

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 和歌山県田辺市が生んだ経済学者・脇村義太郎氏が御逝去されてから既に11年がたちました。

 脇村義太郎氏といっても知らない方も多かろうと思います。

 その事績を羅列しますと,東京帝国大学経済学部を卒業。教授・経済学部長を歴任後,多くの日本政府関係機関の役職を務め,日本の戦後復興に貢献。日本学士院の第20代院長に就任。勲一等瑞宝章を受章。国の文化功労者表彰を受け,東京都民名誉都民,田辺市名誉市民の称号を拝受。1997年,96歳で御逝去。

 美術研究家・愛好者としても有名で,今回紹介します,私の好きな画家・佐伯祐三の名作・『リュクサンブール公園』と『工場』の元所蔵者でもあります。
 これらの作品は現在田辺市立美術館の所蔵品となっていますが,実は寄贈されるまでこれらの作品の所蔵者が脇村義太郎氏とは知りませんでした。

 『リュクサンブール公園』は確かに佐伯祐三の最高傑作といえますが,私はどちらかというと『工場』の方が好きです。

 『工場』独特のマチエールがたまりません。見るたびにゾクゾクとした感動を覚えます。

 写真は,『生誕百周年記念 脇村義太郎-美への好奇心-』より掲載させていただきました。