古座川町の名所・「一枚岩」と奇岩群

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 古座川町明神橋から左に向かって古座川本流を進みますと、20分ほどで相瀬地区にある一枚岩(国指定天然記念物)に着きます。

 1枚目の写真は,一枚岩の写真です。

 一枚岩は,高さが100m、幅が500mもある巨岩です。熊野層群を貫いた弧状の大岩脈が地表に現われたほんの一部です。一枚岩は,橋杭岩とほぼ同じ頃にできましたが、この巨岩は全体が結晶質の石英粗面岩でできており,非常に固く風化侵食されにくいため、このような巨大な一枚岩として残されたことがわかります。
 一枚岩の岩肌についている苔の一種のヘリトリゴケは、各々約1.8mもあり、2000年もの間にこの地で生育したものと考えられています。すごいですね。

 一枚岩のある場所に来る途中には、虫喰岩(池野山地区)、牡丹岩(月野瀬地区),少女峰(月野瀬地区)などの巨石・奇岩群が多く見られるため、古座川沿いは「日本の桂林」とも呼ばれています。

 2枚目の写真は,虫喰岩の写真です。高池の虫喰岩は、結晶質の石英粗面岩が風水食により虫が食ったように見える岩で、昭和10年(1935)に国天然記念物に指定されました。

 3枚目の写真は,少女峰(正式には十七夜岳といいます)の写真です。

 この少女峰にまつわる悲しい伝説については,以前,「熊野の民話」のところで「少女峰物語」として書いたことがありますので,是非とも御覧ください。

 3枚の写真は,いずれも地元の中西仁士氏御提供の写真です。