山伏の背負う笈を2つ

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 山伏が仏像・仏具などを背負って運搬する道具である笈(おい)を2つ紹介したい。

 1枚目の写真は,静岡県浜松市大福寺蔵の金銅板張装笈の写真です。山中でこの笈を仏壇にして修法が行えるように工夫されているそうです。
 室町時代のもので,国重要文化財に指定されています。

 静岡県袋井市立浅羽郷土資料館編『遠州の霊山と山岳信仰―その源流と系譜―』(2007)より掲載させていだきました。

 2枚目の写真は,千葉県鴨川市清澄寺蔵の笈で,醍醐寺三宝院(当山派修験道)の紋である,五七の桐と菊が入った笈の写真です。
 江戸時代のものです。

 千葉県袖ケ浦市郷土博物館編『房総と熊野』(2007)より掲載させていただきました。

 現存している笈は少なく,時代は違うが,見るべき価値のあるものです。

 今日から日本山岳修験学会御岳大会に出かけてきます。今回,私に嬉しいことが予告されています。また報告します。
 今風の笈に当たるリュックサックでも背負っていきますか。