シリアの「古代都市ボスラ」(世界遺産)をたずねて

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 13年前の1994年から1995年にかけての冬休み,シリア共和国を旅して来ました。
 以前,「パルミュラ遺跡」(世界遺産)を紹介しましたが,今回は,「古代都市ボスラ」を紹介します。

 ヨルダンとシリアの国境を越え,世界遺産に指定されている「古代都市ボスラ」に到着。ここは,シリアの首都ダマスカス以南の地域では,多くの遺跡の中でも一番の見所でしょう。

 まず,「古代都市ボスラ」を代表する城砦(1枚目,2枚目の写真)と円形劇場(3枚目~6枚目の写真)を見学しました。
 
 城砦は,日本でしたら堀の部分に水が満々と蓄えられていたことでしょう。以前は多分そういう光景も見られたことでしょうが,現状はこうです。

 円形劇場は,1万5000人もの観客を収容できる巨大なローマ時代の劇場です。円形劇場が建設されたのは,ボスラがローマ帝国のアラビア州の都であった2世紀初めといわれています。
 非常に保存のいい劇場です。
 特別席・貴賓席といわれる重要人物が腰かける椅子(5枚目の写真)や華麗な装飾が施された円柱(6枚目の写真)にも注目していただきたい。
  
 なお,「古代都市ボスラ」には,この他にナバティア王国(紀元前3世紀~3世紀)の北の首都として栄えた時代(ちなみに当時の南の首都はこれまた以前に紹介したペトラです)の宮殿の門や円柱,イスラーム預言者モハンマドにまつわるモスク(礼拝所)などの見所もあるそうです。
 残念ながら,その時は行けませんでした。