ヨルダンの「ペトラ遺跡」(世界遺産)を訪ね歩く

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 13年前の1994年の冬休みを利用し,ヨルダン王国に行って来ました。

 まず,ヨルダン王国にある世界遺産の代表といわれる「ペトラ遺跡」を紹介します。

 紀元前6世紀,ペトラの岩山に先住民族セム(アラブ)系エドム人によって要塞が築かれました。

 そして,紀元前3世紀,同じセム(アラブ)系のナバティア人によって,ペトラを中心に,シナイ半島,ヨルダン,パレスティナ,シリアにまたがる巨大なナバティア王国が建てられました。ナバティア王国は,エジプトとシリアのダマクススを結ぶ中継貿易で栄えました。

 しかし,紀元後3世紀以降,キリスト教徒のローマ帝国イスラム教徒のアラブ帝国の度重なる侵略とともに,自然条件が悪化し,都市としての力を失い,7世紀頃,その姿を消してしまいました。

 当日,馬に乗って出発(1枚目の写真)。
 岩山の裂け目を走るシクとよばれる道の向うにこの「ペトラ遺跡」の象徴といわれる建物が見えています(2枚目の写真)。

 3枚目の写真は,映画『インディ・ジョーンズ』で有名になった,ピンクの宝殿「エル・カズネ」の全体写真をやや斜めから撮った写真です。でも,なぜ斜めから撮ったのか忘れました(笑)。
 宝殿とよばれていますが,実際はナバティア王国の王の墓です。紀元後25年頃に,国王アレタス2世の命令によって岩山に彫造されたといわれています。内部には何もありませんが,自然にできた壁の砂岩の模様が見事です。一見の価値があります。
 なお,4枚目の写真は「エル・カズネ」の下部の建物を正面から撮った写真です。

 「エル・カズネ」のある広場から岩山の裂け目を通り抜け(5枚目の写真),左手の岩窟墳墓や右手の王家の墓群,さらに平坦な場所につくられたローマ帝国の遺構群(劇場跡,凱旋門,教会跡など)を見学。

 昼食後,岩山の渓谷に沿って1時間ほど歩くと(6枚目・7枚目の写真),「エル・カズネ」をしのぐといわれる修道院跡「エド・ディル」に到着(8枚目の写真)。
 修道院跡とよばれていますが,「エド・ディル」は紀元前3世紀に主神ドゥシャラを祀るために彫られた巨大な神殿です。人間と対比してください。さすが素晴らしいですね。

 時間があったので,岩山の先端まで行くとともに,「エド・ディル」の左手の小さな階段を上り,山頂から周辺の景色を楽しみました。眼前の景色は,言葉を失ってしまうほどの素晴らしい景色でした。

 やはりここまで来た甲斐がありました。