少林寺所蔵の阿弥陀如来坐像(修復以後)

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 この仏像は,以前にも紹介しました,熊野地方の代表的な仏像で,新宮市(旧熊野川町)日足の少林寺所蔵の阿弥陀如来像(平安時代後期)です。

 以前は仏像の一部だけを紹介したのですが,今回は阿弥陀如来坐像の全身像を紹介します。本当は全身像の正面からの写真が欲しいのですが,ガラス・ケースに入っていたため肩上半身像の正面からのもの以外はうまく写っていませんでした。
 どうしようか迷ったのですが,斜め横からのものと顔部の写真を掲載せさせていただきます。顔部の写真は迫力ありますよ,ちょっとたれ目に写っていますが・・・・。。

 この阿弥陀如来像は,定朝様式を忠実に受け継いだもの(12世紀前半)で,様式などの特徴から新宮市東仙寺(新宮別当家の菩提寺)の阿弥陀如来像や薬師如来像との共通点を多く感じます。
 熊野別当嫡流の新宮別当家の影響があったためでしょうか。