「クマノザクラ」という新種のサクラについて


 2月24日、以前ドローン空撮講座に出た時に予約した「第4回・農林大学校林業研修部公開講座 和歌山のサクラ(仮称・クマノザクラ)」に行き、勉強して来ました。
イメージ 1

 予想通り、非常に面白く興味深い話でした。
 かいつまんでいうと、和歌山県には現在自生種・野生種といわれているサクラが3種類(オオシマザクラヤマザクラ、カスミザクラ)あるとされていますが、最近これ以外にヤマザクラとよく似たクマノザクラと呼ばれる別種(新種?)のサクラがかなり前からあった事実が注目されるようになってきました(2017年2月に森林総合研究所の専門家・勝木俊雄氏が発表)。
 そのサクラとは、次の写真のサクラです。
イメージ 2
 前もっていただいたクマノザクラの葉っぱ
イメージ 5

 講義では、他のサクラ(ヤマザクラ、カスミザクラなど)と比較してどこがどう違うかご教示いただきました。
イメージ 7
 『紀伊民報』の12017年04月12日付けの記事により、クマノザクラの特徴をまとめると、次の通りになります。
   ➀開花時期は3月上旬から下旬にかけて
   ②花の色は白色から薄いピンク色
   ③葉が出るのが遅く、開花の時期に葉が全く出ていないこともある
   ④葉は小さいが鋸歯が荒い
   ⑤咲き始めは、花柄が短く、垂れずに咲くような印象を受ける

イメージ 3

イメージ 4

 現在確認されている和歌山県内および奈良県内・三重県内のクマノザクラの分布地は次の通りです。
イメージ 6

 注目したい分布地は、串本町佐部、古座川町中崎・高池、那智勝浦町浦神・粉白、新宮市田長などだそうです。

 クマノザクラは、3月上旬~下旬にかけて咲く比較的早咲きのサクラなので、時期がきたら教えてもらった地域を中心に探そうと思っています。