西国一の難所・八鬼山を歩いて越える。


 尾鷲市の中心街と山々。向こうに見えるのは紀伊と志摩そして伊勢の国境の山々。晴れてはいるが雲の多い天気が続く。
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  12月9日、田辺の歩こう会のメンバー(男女あわせて14名)とともに、尾鷲市の八鬼山越えの登山口を出発。
 1500万年~1400万年前の火山活動によって造られた後、地盤が隆起し風化浸食されてできた尾鷲の山々をトレッキング。それ程高くはないが、長くて厳しい道をひたすら歩くことになりそう・・・・。
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 石畳、石段を登り始めてすぐの場所に、玉ねぎ状の大きな熊野酸性岩(花崗斑岩)亀の甲羅のようなひび割れのある風化浸食岩が。
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 この後、こんな石畳石段が続く。
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 麓茶屋跡駕籠立場の近く、傍らの祠に石仏(地蔵尊仏)が納められていることに気付く。よく見るとこの石材は、ここにはない結晶片岩で作られたもので、石には「十五丁」と「天正十四年 大湊」の文字が刻まれている。これらの町石は、伊勢神宮御師や「大湊」(現伊勢市)の豪商たちによって寄進されたものであることがわかる。
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 さて、これからがこの道一番の難所で急勾配の「七曲り」と呼ばれる花崗斑岩特有の硬い石で作られた石畳、石段の厳しい道。足への負担も大きく、熊野参詣の途中で行倒れた人達を弔った碑も立ち並ぶ。私の歩む速度も遅れがち・・・・同行の人の姿も遠ざかる・・・・。
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上り坂と平坦道を幾度か繰り返しつつ、九木峠(標高522m)に到着。ここで昼食。
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