田辺ジオパーク研究会探索行 №①


 6月27日、田辺ジオパーク研究会員7名で、和歌山県の南部(みなべ)と印南(いなみ)の町境にある「蝙蝠岩」(こうもりいわ、所在地は市井川)と「僧屋敷」、そして「三里ケ峰」へ行って来ました。
 私の秘かな目的は、白亜紀日高川層群龍神層に所属している蝙蝠岩と付近を通る古道の現況確認と、三里ケ峰を通る経済道というべきかつての尾根道を確認すること、そして現在みなべ町内南道にある「勝専寺」(しょうせんじ、浄土真宗本願寺派)の発祥の地と伝えられる僧屋敷とよばれる場所を確認することでした。

 凄く嬉しいことにその目的は達成されました。
 以下、その概略を№①と№②にわけて写真で紹介します。

 まずKさんの運転するこの車で、最後のガタガタ道を上りました。
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 ハラハラしましたが、危険を冒して運転してくれたKさん、大変ありがとうございました。
 車を降りてから少し歩く。
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 これが蝙蝠岩です(標高609m)。周辺には巨大な砂岩の岩体がたくさんありました。龍神層の代表的岩体です。
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 そしてこれが大岩と大岩の間に作られた洞窟の隙間です。ここは、いつの頃かわかりませんが、かつて修行僧や修験者が修行のために籠ったという「こもり伝説」のある場所です。隙間から何人かの人が試しに入って中を確認してくれました。
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 すると、面白い発見がありました。その洞窟の中に、ここの岩の名称の由来の1つというべき蝙蝠(コウモリ)が何匹かいて、威嚇してきたそうです。私は潜らなかったので、残念ながら実見していません。後で、潜っていたHさんがスマホで撮ったコウモリの写真を見せてくれましたが・・・・。

 ここから南側の南部の山々を見渡すことができました。今日は曇天です。
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 そして、これが蝙蝠岩前の広場です。
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 Kさんの説明によりますと、元来、細い道が蝙蝠岩前を通っていたようですが、岩崩れ防止のための工事の際に大岩と大岩の間が埋められ、このような空間ができたようです。
 さらに次の所へ行くため、道を左(東)に進みました。
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 かなり長い距離を歩き、やっと三差路に到着。
  左の下の道が私達が歩いてきた道です。右の上の道が印南方面に向かう道です。三里ケ峰へも行くことができるのかな(??)。
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 ここに指標をも兼ねた地蔵像が置かれていました。本日の探索の成功を祈ってしっかりと手を合わせました(笑)。
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