倭姫宮(伊勢内宮の別宮)と先義寺(修験道の一拠点)探訪。


 古市郵便局の三差路の右の道をしばらく歩くと、倭姫宮の大鳥居に出会う。ここで御幸道路を横切って黒門を潜り坂を上がって行くと、神宮文庫が見えてきました。この近辺には、神道関係のたくさんの施設や皇学館大学の諸施設があります。

 神宮文庫。ここには国宝の『玉篇巻第廿二』(中国梁代の漢字字典)や国指定重要文化財の『古事記裏書』『日本書紀私記』などを始めとする文献28万冊が所蔵されています。しかし、今日は日曜なので休館のため立ち入ることはできませんでした。
イメージ 1

 そして来た道を引き返し、再び御幸道路を横切り森を通って伊勢内宮(皇大神宮の別宮である倭姫宮(1923年創建)に向かう。この近辺に尾上御陵とよばれる倭姫の墓と伝える古墳(前方後円墳か)があることからこの別宮がここに創建されたようです。神話に出てくる倭姫(ヤマトヒメ)は有名なヤマトタケルノミコトの叔母に当たる人物で、伊勢神宮の初代斎宮というべき女性です。
イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

 また来た道を古市地区まで引き返し、三差路の近くを通りかかったご老人や中年の女性に世義寺(せぎでら)へ行く道を尋ねたところ、古市芝居小屋跡、伊勢音頭発祥地の備前屋跡を左に見つつ北上し、信号のある薬局の角を左折し下っていくとわかるという。「古市参宮街道ガイドマップ」にも出ているので、それを信じて道を進む。かなりの距離があったが、いろんな方に道を教えてもらいつ、弥次・喜多道中よろしくようやく世義寺(威徳院、真言宗醍醐派に到着。ああ、疲れた(笑)!!
イメージ 5

 本堂・護摩(↓)。ここに、三重県指定文化財愛染明王坐像や、薬師如来坐像平安時代)・観音菩薩坐像(平安時代)などが安置されている。そして前に、日本三大護摩の1つに数えられる大護摩(柴灯大護摩・七夕の時期)などを焚く場所あり。ここは奈良の大峰山を道場とする修験道の先達寺院。
イメージ 6

 聖天宮

イメージ 7

イメージ 10

 裏山へ登る道があったので見晴らしを求めて上に登る。この木のこと、K君は確かエゴノキといったかなあ。
イメージ 8

 宝篋印塔が草の陰に隠れていたが、これは新しそう。
イメージ 9
 
 山を下り、瀬田川を渡って、近鉄宇治山田駅へ着く。          【次へ続く】