日本史研究の新傾向

 
 私は、今まで中世史研究を中心に日本史研究をおこなってきました。
 しかし、私は今、かつて熱中した古代史研究の新傾向をまとめて学習する必要にかられ、一般書を通じて効率的な学習をおこなっていこうと考えています。
 
 昨日、大阪へ行った序でに二冊の本を買いました。
 
 まず問題の多い弥生時代研究の新しい傾向を学習するため、藤尾慎一郎『〈新〉弥生時代』(吉川弘文館、2011年、本体1800円+税)を読み、その新しい流れを的確に把握したいと思っています。
  弥生時代は、「紀元前5世紀開始」説から「紀元前10世紀開始」説へ??。
 
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    [目次]
      第二次炭素14年代革命―プロローグ―
      新しい弥生の世界へ
      鉄器のない水田稲作の時代―「イネと鉄」から「イネと石」の弥生文化へ―
      なかなか広まらなかった水田稲作
      変わる弥生村のイメージ―弥生集落論の見直し―
      弥生文化の輪郭
      「イネと鉄」から「イネと石」の弥生文化へ―エピローグ―
      あとがき
 
 そして次に、飛鳥時代研究の新しい傾向を学習するため、市大樹『飛鳥の木簡―古代史の新たな解明―』(中公新書、2012年、本体860円+税)を読み、その新しい流れを的確に把握したいと思っています。日本国家誕生の頃のお話です。
 
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 [目次]
   まえがき
   序章 一三〇〇年の時を超えて
   第一章 日本最古の木簡
    コラム ①倉と木簡
   第二章 大化改新はあったのか
    コラム ②空海の出身地
   第三章 天武天皇持統天皇の王宮
    コラム ③石神遺跡出土の定木
   第四章 飛鳥の総合工房
    コラム ④「壬申紀」編纂時の木簡か 
   第五章 飛鳥寺の多彩な活動
    コラム ⑤万葉歌を刻んだ木簡
   第六章 藤原京の誕生
    コラム ⑥「部」字をどう書くか
   第七章 日本古代国家の転換点
    コラム ⑦二人の還俗僧
   第八章 「飛鳥の木簡」の意義
   あとがき