田辺市立熊野古道館付近の被災状況

 
 日本山岳修験学会から帰って来た翌日(昨日の9月6日)、台風で床上浸水した田辺市熊野古道(滝尻に所在)の被害の様子見と後始末に行って来ました。
 
 私は友人であるこの施設の管理者から頼まれて、主に展示されている文化財の調査とその活用に関するアドヴァイスの顧問をしているため行って来たのですが、いつもなら熊野古道館のある田辺市中辺路町滝尻まで割合簡単に行ける国道が2か所(鮎川と滝尻手前)で分断されていたため、3倍以上の時間をかけ山道(鮎川・平瀬経由・近露間)や旧道(近露・福定間)を遠回りしてやっとこさ滝尻に辿り着きました。
 
 しかし、その被災の状況には驚きました。前を流れている富田川がすぐ下流を土砂で埋め尽くされているため、まるで堰止湖のようになっていました。左側の澄み切った水は支流の石船川(いしぶりがわ)から流されて来た水で泥湖のようになった部分は本流の富田川流域です。
 
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 取り敢えず、泥の排除を手伝いましたが、疲れました。
 
 また、来てくれといわれましたが、さすがに今日は休養にしました。後は身体次第です。無理をしない範囲で手伝いに行ってきたいと思います。
 
 ただ心残りは、今回私が日本山岳修験学会で紹介した古文書(「旧熊野那智山宝蔵院家の文書・位牌調査に関連して」)を所蔵しておられる、新宮市のM氏宅に未だ電話連絡できないことです。被災はされていないと思いますが、心配しています。
 
 お気遣いいただいた皆様に感謝いたします。