大馬神社社叢と「祓場」

 
  大馬神社は元来、三重県熊野市井戸・大馬地区の産土神として大馬権現社と呼ばれていました。そこには大馬権現・熊野権現・大神宮・八幡宮などが祀られています。創始は明らかではありませんが、大馬神社は平安時代から祀られている神社で(大麻神→大佐神→大馬権現とする『紀伊風土記』の見解もあります)、市内で最も古い文明10(1478)年の棟札があります。
 
 恒武天皇の時代、坂上田村麻呂がこの地方を荒らす賊を討ち、賊の頭の首を地中に埋め、その上に社殿を建てたのが始まりという伝説が残されています。後世、智興和尚がこの話を伝え聞き参詣しようとしたところ、大きな馬に乗った田村麻呂の霊が現れ案内してくれたところから大馬神社と呼ばれるようになったといわれています。
 
 熊野市井戸町全体の氏子組織によって祀られ、毎年順番で当屋を決め、 当屋になった組が1月6日の祭礼を取りしきっています。
 
  鳥居を入り、綺麗な清流を眺めつつ、小さな石橋を渡り、緩やかな石段を上ります。
 
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  周辺には、「大馬神社社叢}として熊野市の天然記念物に指定された素晴らしい森が見られます。スギの大木が多いのがこの森の特徴になっています。
 
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  さらに入りますとも灯篭とスギの大木、さらに鳥居が見えてきました。鳥居の直ぐ右手に、「みえの樹木百選」に選ばれたスギの大木があります。
 
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  社殿に向かう道端に、「祓場」を示す表示がありましたので、滝の水音に誘われ下に降りてみました。
 
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  この奥に、社殿の裏にある岩場を伝って流れる滝が見えています。あまりちゃんと写っていませんが・・・・(笑)。
 
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