三井寺 ②

 
  この建物は、豊臣政権の5大老の1人であった長門・周防・石見の大大名・毛利輝元が寄進した経蔵(きょうぞう)です。この経蔵は、周防国山口の国清寺にあった室町時代の建物でしたが、慶長7年(1602)にここに移築されました。現在は国重要文化財に指定されています。堂内中央部に八角形の回転書架が設置されています。
 
イメージ 1
 
  経蔵の南側に建ち並ぶ塀で囲まれた建物群は、開祖智証大師円珍の御廟所にあたる国重要文化財の唐院です。
  北側から歩いて行くと、まず、南北朝時代に建立された、国重要文化財の三重塔があり、その隣に灌国重要文化財の頂堂(かんじょうどう)と長日護摩堂が建てられています。
 
イメージ 5
 
イメージ 2
 
イメージ 3
 
  東側にある大師堂には、国宝で平安時代制作の智証大師坐像(御骨大師坐像、9世紀)、智証大師坐像(中尊大師坐像、10世紀)、さらには鎌倉時代初期制作の不動明王立像(黄不動尊)の3体が安置されています。
  なお,下3つの写真は,『智証大師帰朝1150年特別展・国宝三井寺展』(2008)から掲載させていただきました。感謝申し上げます。
 
イメージ 4
 
イメージ 6
 
イメージ 7