伊藤裕偉氏から『聖地熊野の舞台裏』をご恵贈いただきました。

 
  三重県教育委員会文化財保護室主査の伊藤裕偉氏から『聖地熊野の舞台裏―地域を支えた中世の人々―』(高志書院、2011年)をご恵贈いただきました。感謝申し上げます。
 
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  以下、「はじめに」をそのまま、引用させていただきますが、特に後ろの方に書かれた「熊野は、 『聖地』である前に、そこに集う人々が活動した場である。そして、人々の活動によって『地域』としての熊野が育まれた。つまり、熊野が熊野たるゆえんは、その舞台裏に集う人々の活動に他ならないのだ。彼らにスポットを当てること、これが本書の基本コンセプトである」というご意見に深く感銘しました。
  かつて私が主著で書きたかったのもこれでした。同好の士を得た喜びを感じております。
  どうか多くの方にお読みいただきたいと思います。
 
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   【目次】
    はじめに
    1 熊野への目線
    2 "うつわ"が語る熊野
    3 熊野をむすぶ伊勢・志摩の水運
    4 有馬荘に中世を探る
    5 榎本一族と熊野
    6 熊野三山近郷の荘園と人々ー相野荘と鵜殿荘ー
    7 戦国織豊期の城館と北山道
    8 熊野の中世石造物
    9 宝篋印塔から見た熊野
    終章 熊野のゆくえー中世の「広域都市」の可能性ー