カンボジア・タプローム僧院を訪ねて ①

 
  12月12日、午後3時5分にホテルを出発し、3時35分にタ・プローム僧院に到着。
 
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  図面は、『地球の歩き方 10〜11 アンコール・ワットカンボジア』P54から借用しました。感謝します。  
 
  タ・プロム僧院は、クメール帝国全盛時代の皇帝・ジャヤヴァルマン7世が母のために造った仏教僧院でした。当時、僧院には約5000人の僧侶と約600人の踊り子が住んでいたと伝えられています。
  しかし、ジャヤヴァルマン7世の死後、ヒンドゥー教寺院となり仏教色の濃いレリーフ彫刻の多くが削り取られたようです。その実例については後に紹介したいと思います。
 
  なお、これは今に残るジャヤヴァルマン7世の肖像彫刻(プノンペン国立博物館蔵)です。
 
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  普通は東塔門から入るのですが、崩壊しているため、西塔門から第1周壁内部に入りました。この西等門は現在、インド考古局によって修理中ですが、バンテアイ・クディ寺院と同様、観世音菩薩の4面塔が聳え立っています。
  取り敢えず、正面と裏面を写真に撮りました。
 
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  名も知らぬ大きな木々に囲まれた広い道を歩いて西楼門に向かいました。気持ちよかったです。
 
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  インド考古局によって修復中のテラスの傍を通る。
 
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  西門を潜って第2周壁の中に入り、汚った濠に臨時に架けられた頑丈な木製の橋を渡る。
 
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  西側入口の塔門を潜り、第1回廊に囲まれた伽藍内部に入る。建築材料として砂岩も使われていますが、周壁などには茶色いラテライトが使われていることがわかります。なお、右端にある樹木が今回の主役というべきスポアン(榕樹)です。
  さあ、ここからが伽藍内部です。
 
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