カンボジア・ベンメリア寺院を見学。
途中、このような農村地帯をいくつも通過しました。この辺りは米の二期作地帯で、今は農閑期だそうです。2月には田植えが始まります。
1時間15分ほどかかって、ベンメリア寺院に到着しました。ベンメリア寺院は、11世紀末から12世紀初めにかけて、クメール王国16代国王のジャヤヴァルマン6世によって建立されたヒンドゥー教シヴァ派の巨大な寺院です。ジャヤヴァルマン6世は、タイ東北のピマーイ地方の王家の出身で、後にアンコール・ワットを築きクメール帝国の基礎をつくることになる18代国王シュールヤヴァルマン2世の伯父にあたる人物です。どうやら国王になってもアンコールの地に足を踏み入れたことはなかったようです。
午前9時25分にベンメリアの遺跡に到着。
ベンメリア寺院は、アンコール・ワットと類似点が多く「東のアンコール」と呼ばれています。遺跡は深い森の中に埋もれており、かなり崩壊が進んでいます。ガイドのサンバンさんに案内されて健脚者コースを歩きましたが、どこをどうたどったか、あまりはっきりとは覚えていません。取り敢えず、撮った写真の中から特徴のあるものを紹介します。なお、修復はドイツが担当しました。
入口から少し歩いた場所にある7つ頭のナーガ(蛇神)です。本当は東門の手前のテラスにある5つ頭のナーガの方が保存状態がいいのでそれを見たかったのですが、なぜか案内してもらえませんでした。
途中の道の敷石(良質な砂岩)がこのようにひっくり返っていました。ここにはどんな力が加わったのか、考えると恐ろしいです。
崩れた南門が見えます。ここから中に入るのは危険ですので、右側の離れた所から大回りし仮設された階段から中に入ることになりました。
ここに『ラーマヤーナ』の一節にあるラーマ王子の話が描かれています。
回廊です。健脚者コースに入りましたがその方向性を全く見失いました。
再び入った所に帰って来ました。これは雷神であるインドラ神のレリーフです。かなり崩れていますね(笑)。
午前10時40分に、ベンメリアの遺跡を出発。