カンボジア・バイヨン寺院の「仏教寺院」としての痕跡。

 
  バイヨン寺院は、王都アンコール・トムの真ん中に、マハーヤーナ(大乗)仏教の影響のもとに「仏教寺院」として21代国王ジャヴァルマン7世によって建立されました。中心祠堂には蛇王に守護された仏陀坐像が安置され、それを取り巻くたくさんの塔や回廊には仏教に連なる神々が飾られていたと言われています。
 
  これが多くの人々の視線を集め、盛んにフラッシュが焚かれていた「クメールの微笑み」といわれる観世音菩薩像です。12月13日(6日目)の午前10時39分頃、撮影しました。
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  しかし、後にこの寺院が23代国王ジャヤヴァルマン8世によってヒンドゥー教の寺院に改修された時に、その多くが破壊されてしまいました。ただ、かろうじて生き残ったものもありました。それが、この4本の手を持つ四臂観世音菩薩像とアプサラの彫刻です。午前10時42分〜43分頃、撮影しました。
 
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